表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/316

フィリスの為に

授業も終わり、私は一人寮に向かっていた。

フィリスに一緒に帰ろうと誘ってみたけれど、今日は一人で色々と考えたいからと断られてしまった。

「はぁ~これからどうしようかな……」

なんて、独り言を呟きながら歩く。

犯人を見つけると決めたのはいいけれど、情報が無さすぎるし

そもそも、私がフィリスの周りの事を知らなすぎる………

「でも、私がフィリスに色々と聞くのは流石に失礼な気がするし……」

色々と考えてみるけれど、中々いい案は浮かばなかった。

そんな事を考えていたら、いつの間にか自分の部屋の前に着いていた。

部屋に入り、鞄を机の上に置くと、ベッドに倒れこみ、目を閉じてフィリスの事を考える。

「私ってフィリスの事を全然知らないんだな……」

と改めて実感したと同時に、フィリスも私の事を知らないんだな、とそう思った。お互いにもっと相手の事を知れていたら……

そんな事を考えてしまう。

「今度フィリスに私の事を話そう、この世界に来てからとこの世界に来る前の事を……そうだ、さっきルカから連絡が来ていたんだっけ」

がばっとベッドから飛び起き、机の上に置いてあった鞄からスマホを取り出し

画面を見るとそこにはルカからのメッセージが表示されていた。

メッセージの内容は、お話したい事があるから今度のお休みに会えないか?といった内容だった。

ここ数日、私の周りで色々とあったせいか、ルカ達が帰って来てから電話どころかメッセージすら送っていなかった。

会ったら色々なお話とか聞けるんだろうな、そう思ったけれど、正直今はルカと話す気分では無くて……今回は断ろう、そう思った時

ふっと、ルカなら何か分かる事あるかもしれない……とそんな考えが頭をよぎった。

「聞いてみるだけなら……でも、フィリスの事は隠しておいた方がいいよね」

そうと決まれば、すぐに返事をしないと、と思い 返信を打ち込む。

分かった、"もちろん大丈夫だよ!楽しみにしてるね!”と打ち込んで送信ボタンを押すとすぐに返事が来た、内容はありがとうございます、と一言だけだったけれど何だか嬉しかった。

「さて、ルカに返事を返したし……フィリスにも一言送っておこう」

今日は色々ありがとう、”ちょっと話したい事があるから明日のお昼大丈夫かな?”とだけ書き送信ボタンを押した。

「よしっ!これで大丈夫かな、流石にメッセージだけで許可取るわけにはいかなもんねぇ……」

そんな事を呟きながら、私は明日の準備をする為に机に向かった。

明日の授業は小テストをすると告知されていたのでその勉強と、あとは教科書の予習もやっておかないと……。

そう思い、私は勉強道具を取り出すと、黙々と勉強を始めた。

それから数時間、勉強に集中しているとピコンっとスマホが鳴った。

慌てて確認すると、相手はフィリスからでただ一言”分かりました”とだけ書かれていた。

「よかった……明日のお昼かぁ……ちゃんと話せるといいんだけど」

私は小さく息をつくと、勉強を再開した。

次の日、私は朝早くに教室に行き勉強をしていた。

今日は小テストだからしっかり勉強しておかないと……

と、気合を入れて勉強をしていると、ガラっと扉が開く音が聞こえ、そっちに顔を向けるとフィリスが立っていた。

「あら?今日も早いのね」

「うん!今日はテストがあるからね~」

そんな会話をしながら、フィリスは自分の席に着いた。

「そう言えば昨日のメッセージの話って……」

「それはお昼になったら話すね!」

そう言うと、フィリスはそう……とだけ言って、鞄の中身を出し始めた。

お昼かぁ……ちゃんとお話し出来るといいんだけれど……

そんな事を思いながら、私はノートに視線を落とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ