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喧嘩をした次の日

次の日、教室に行くとフィリスが居た。

私はフィリスと話すのが何だか気まずくて、フィリスを避けるように自分の席に着くと、隣にいるフィリスが私に話しかけてきた。

「沙羅……昨日はごめんなさい、言い過ぎてしまったわ……私、どうかしていたみたい」

そう言って、フィリスは申し訳なさそうな顔をした。

けれど、私はそのフィリスの言葉に、どうやって返事を返したらいいのか

分からなくて、フィリスが謝っているのにも関わらず黙ったままだった。

「あんなに言ってしまったのに……許してもらえないわよね……」

そう呟いたフィリスの顔は悲しそうだった。

私は慌てて、違うの!とフィリスに言うと、フィリスは驚いたような顔を

して、私の方を見た

「違う……?」

「うん……えっとね……」

その瞬間、チャイムが鳴り先生が入って来た。

そして、そのまま朝のホームルームが始まった。

私は、小さな声で、また後でね。とフィリスに呟き、前を向いた。

****

昼休みに入り、私急いでフィリスに話しかけた。

フィリスも私の事を待っていたようで、一緒にお弁当を食べようと誘ってくれた。

二人で中庭に向かう途中で、フィリスが先に口を開いた。

私が何を話せば良いのかわからず戸惑っていたのに気付いたのだろう。

そんな私を見て、フィリスは優しく微笑むと話を始めた。

「沙羅は優しいですね、昨日あんな事を言った私の事をこんなにも

気にしてくれて……本当にありがとうございます。」

そう言って、私に頭を下げたフィリス。

フィリスは悪くないのに………

「フィリス……ごめんなさい……!!私……フィリスと話すのが何だか

気まずくて避けてた……本当に……ごめんなさい……」

そう言って、フィリスに頭を下げる。

フィリスがどんな表情をしているのか見る事が怖くって、下を向いてしまった。

すると、私の頭に温かい感触を感じた。顔を上げるとフィリスが私に頭を撫でてくれている。

こんな事をされるとは思っていなかったので、驚いて固まってしまう。

そんな私をみて、フィリスはクスッと笑った。

「沙羅がそんな事気にしなくていいんです、私が全部悪いんですから……」

「そんな事ないよ……!!私が……!」

私が悪いと言いかけた所で、フィリスが遮る様に言葉を続けた。

「沙羅は何も悪くありません、でもありがとう……」

「フィリス……うん、わかった」

私達はその後、お互い笑い合いながら歩いて行った。

私達の間にはもう壁は無くなっていた。

中庭に着いた頃には、私達の心の距離も縮まっていた。

それから私達はベンチに座り、二人で楽しく会話をしながら昼食を食べた。

「昨日部屋に帰ってから色々と考えたんです」

「色々?」

「はい、やっぱり私会長と話してみます……」

「フィリス……!!大丈夫?辛くない?無理してない?私があんな事言ったから……」

「いいえ、沙羅のせいではありません、私が考えてそう思っただけですから」

そう言うフィリスの目は、真剣で強い意志を感じさせた。

それを見て、私もこれ以上は止めない事にした。

本当は心配だけど……きっとフィリスなら大丈夫。

「私も、フィリスのお手伝いをさせて!私が会長さんとお話をする機会を作るから!」

そう言って、私はフィリスの手を握った。

フィリスはそれを聞いて、嬉しそうに笑ってくれた。

やっぱり、フィリスには笑顔が一番似合うと思う。

「ありがとう、沙羅」

「ううん!フィリスの為ならなんだってするよ!!」

私達が手を取り合って盛り上がっていると、突然後ろの方から声が聞こえてきた。

振り向いてみると、そこには、あの茶髪のポニーテールの子が立っていた。

「貴方は……」

「こんにちは、フィリスさん……それに高木沙羅さん」

「どうして私の名前……」

「一つ忠告してあげる、会長の事は諦めなさい」

彼女はフィリスに向かって冷たく言い放った。

いきなり何なんだろうこの人……そう思っていたら、その人は無言で私達の前から去って行ってしまった。

一体、何だったんだろう……そんな事を考えながら彼女の背中を見つめていた。

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