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待ち合わせ

沙羅から週末に会いたいと言われ、私は喜んで了承した数日後。

沙羅からのメールがあり、『ルカ達に会いたいって言ってる子がいるんだけれど、今度ルカ達と遊ぶ日にその子も連れてきていいかな?』

という内容だった。

そのメールを読んで、私は急いでルークとエミリアに連絡を取り

メールの内容を簡単に説明した。

二人は、最初は戸惑っていたが、沙羅の知り合いなら大丈夫だろうと最終的には納得してくれた。

沙羅には、大丈夫だよ、週末楽しみにしているね。

といった感じの内容で返信した。

「でも……私達に会いたいのって誰でしょうか?沙羅のお友達とか?」

考えても分からないけれど……もし、沙羅のお友達なら、ちゃんと挨拶をしたいし、仲良くなりたいな。

「でも、沙羅にもお友達が出来たんですね……ふふっ、良かった」

沙羅が学園に入ってから私はずっと心配していた。

ちゃんと学園に馴染めてるだろうか?とか、お友達は出来ただろうか?とか

意地悪な人にいじめられたりしていないだろうか?とか。

「こんな事沙羅に言ったら心配しすぎ……って笑われてしまそうですね」

ふふっと笑いながら、週末の事を考えワクワクしながら眠りについた。

***

あれから、数日が経ち今日は、待ちに待った週末です。

いつも通り、朝起きて身支度を整えてから食堂に向かい朝食をとった。

食後のお茶を飲みながらまったりとしていると、ルカから連絡があり

『ごめんね、少し遅れるかもしれない……!』

と言った内容のメールが届いていた。

私は、大丈夫だよ、ゆっくりでいいからね。と返事を返して

ルークとエミリアを迎えに家を出た。

「ん~いい天気……晴れてくれて良かった」

空を見ながら、大きく伸びをして、深呼吸をする。

ここ数日、天気が悪くて今日の天気も心配していたけれど

そんな心配も吹き飛ばすような快晴だ。

しばらく歩いていると、ルークの家が見えてきた。

「あ!ルークお待たせ」

「ううん、大丈夫だよ。今からエミリアを迎えに行くんだっけ?」

「うん!じゃあ迎えに……」

そんな話をしていると、後ろから声をかけられた。

振り返るとそこには、エミリアの姿があった。

「エミリア!今迎えに行こうと思ってたんだよ」

「ふふっ、ルカを驚かせようと思って!驚いた?」

エミリアは、悪戯っぽく笑って私達に聞いてきた。

私は、びっくりしたよ~と言って、二人で笑い合った。

「そう言えば沙羅は遅れるって言ってたんだっけ?」

「うん、けどそんなに遅れる訳じゃないみたいだから、先に行ってましょうか」

「は~い」

「そうだね、先に行こっか」

三人で、待ち合わせ場所に向かって歩き始めた。

向かってる途中、他愛もない話をしながら歩いて行った。

会うの久しぶりだから楽しみだね、とか私達に会いたいって誰だろうね?とかとか

そんな事を話しながら、私達は待ち合わせ場所の公園の噴水の前まで向かった。

「ここでいいんだっけ?」

「はい、沙羅はここで待ってて、って」

「この公園にこんな場所あったんだね~私ここには結構来てたのに知らなかったよ~」

「俺もここは初めて来た、でもいい場所だね」

「はい、静かで綺麗でなんだか落ち着きます……」

本当にこの場所は綺麗だった……

周りは草木に囲まれていて、鳥の鳴き声に風の音。

それに、噴水の水の音が合わさってすごく落ち着く場所だった。

そんな場所で私達は沙羅が来るのを待っていた。


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