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魔力を上げる練習

「さて、そろそろお茶会もお開きにしましょうか」

「あ、そうだね、私片付けるの手伝うよ」

「私も手伝います」

「二人共ありがとうございます」

私がそう言って微笑むと、二人は照れ臭そうにはにかんだ。

三人で片づけを始める、その間ムルは私達の周りを飛んで小さなゴミなどを拾ったりと手伝ってくれていた。

しばらくすると、片付けも大分進み後はバスケットの中に荷物を仕舞うだけになった。

「皆さんありがとうございました、皆さんのおかげで早く終わりました」

私がそう言ってお礼を言うと、三人は笑顔でどういたしまして!と返事をしてくれた。

ふ、と湖の方へ視線を向けると湖が夕日でキラキラと輝いていてとても綺麗だった。

その風景を見ていると、ムルが私の元へと飛んできて私に声をかける。

「ムル?どうかした?」

『ううん、何でもないただ綺麗だね』

「えぇ……本当に綺麗、夕日が湖に反射してキラキラと輝いて……まるで宝石みたい」

私はそう言って湖を眺める、幻想的なその風景に思わず見惚れてしまう。

すると、ムルが私の肩に降り立ち私と同じように湖を見つめた。

「ルカ!何見てるの?わぁ~!綺麗」

「ほんとうに綺麗……なんだか、こうやって湖を眺めるなんて久しぶりな気がします」

そう言って、フィリスと沙羅が私の両隣に立つ。

こうやって穏やかな時間を過ごせるのが、なんだか嬉しくてつい顔が緩んでしまう。

「さて、そろそろ再開しましょうか」

「再開?なんの?」

「もちろん、お勉強ですよ」

私がそう言うと、沙羅はえぇ~と大きな声を出し

今日はもう遅いし、明日にしない?と言い始めた。

それにフィリスが、まだ時間は大丈夫でしょう?と沙羅を説得する。

「う~ん……そうだけどさぁ……」

「大丈夫、そんなに難しい事はしませんから」

私もそう言って沙羅を説得する。

すると、沙羅は分かった、と小さく呟き湖の方へ視線を向けた。

「ありがとうございます、じゃあ早速……魔力を上げる練習を始めましょうか」

「「はい!」」

「うん、いいお返事ですね。まずは、魔力の流れをイメージしてみたください……」

「魔力の流れを……」

「イメージ……」

二人はそう呟き目を閉じた、そしてすぅ、と意識を集中させる。

風が湖面を揺らし、木の葉が舞う。

キラキラとした日差しが湖に反射して輝きを増す。

「そう……そのまま集中して、その力を体の中に取り込むイメージで」

木々がざわめき、鳥が羽ばたいた。

すると、二人の体が淡く光り出す。

その光は少しずつ大きくなりやがて二人を包み込むように広がっていく。

私は二人の様子を静かに見守る。

二人が魔力の流れを意識する度に、光は大きくなっていく。

そして、二人はゆっくりと目を開けた。

「どう?何か変わったところはある?」

「うーん……なんか凄く疲れてるって事だけは分かった」

「私もです……」

そう言って沙羅とフィリスは苦笑いしながら、その場に座り込んだ。

確かにかなり魔力を使ったようだから、疲れてしまうのも無理はないだろう。

「これが疲れないで出来るようになれば、お二人の魔力もかなり強くなると思います」

私がそう言って二人に手を差し出すと、二人はその手を取り立ち上がった。

「さて、帰りましょうか。もうすぐ夜が来ます」

私がそう言って微笑むと、二人は分かったと返事をして歩き出した。

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