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ムルの相談

『ムルね、ルークとエミリアにプレゼントを贈りたいんだけどね、何が良いかなって』

「あの二人にプレゼントか~ムルはどうして二人にプレゼントを?」

『ルカがお世話になりました!ってお礼をしようと思って』

ふふん、と得意げそうに言うムルに沙羅は、そっか。と言いながら頭を撫でた。

確かにあの二人には、なんだかんだ言ってお世話になったものね

とフィリスが呟くと、それに賛同するように沙羅もうんうん、と大きく頷いた。

『それで、二人は何が良いと思う?ムル一人じゃ難しくて……』

「うーん……ムルがプレゼントしてくれた物なら何でも喜んでくれそうだけどなぁ~」

「そうですね、あの二人がムルからのプレゼントを喜ばない姿は想像できません」

そう言ってフィリスと沙羅はう~ん……と唸りながら悩む。

確かに、あの二人ならムルのプレゼントならなんでも喜んでくれそう

だから、何を送ったらいいのか迷ってしまう。

「ムルはどんな物を贈りたいの?」

沙羅がそう聞くと、ムルはえっとね……と言いながら首を傾げた。

うーんと唸りながら考えていたムルだったが、突然ぱっと明るくなり私達の方を向きこう言った。

『お菓子とかどうかな!?ムル甘い物大好きだから、ムルの好きな物いっぱいプレゼントするの!どうかな?』

ムルは、キラキラと瞳を輝かせながら私達にそう提案してきた。

確かに、お菓子ならあの二人も喜んでくれるだろう。

それに、ムルが好きな物のを一生懸命選んだと、そう伝えればあの二人の事だからきっと喜んでくれるだろう。

そう思った私は、それなら喜んで貰えると思うわ。と返事をすると、ムルはやったー!と言いながら飛び回る。

『じゃあじゃあ!早速お菓子を選ばないと!う~ん、ムル好きなお菓子沢山あるからどれにしようか迷っちゃうな~』

「ムル~プレゼント用に選んだお菓子自分で食べちゃダメだからね~?」

『わ、分かってるよ!ムルだってそんなに食いしん坊じゃないもん!』

「ほんとかな~」

沙羅はクスクスと笑い、ムルは頬を膨らませ拗ねたような表情を浮かべる。

そんな二人のやり取りを、フィリスは微笑ましそうに見ていた。

すると、ムルがあっ!と大きな声を上げ何かを思い出したかのように私に話しかける。

『お菓子まだ全部食べてなかった!』

そう言ってムルは私の持ってきたお菓子に手を伸ばした。

さっきまで、食いしん坊じゃないなんて言っていたのは何処の誰だったのだろうか?そんな私の思いなど露知らず、ムルは、お菓子を頬張りながら幸せそうな表情を浮かべていた。

「私達も食べましょうか、早くしないとムルに全部食べられてしまいそうですから」

「ふふ、そうですね」

「あ!ムル!それ私が食べたかったやつなのに……!」

『早い者勝ちだもん~』

「も~~!ムルの食いしん坊!」

楽しそうにしている二人を眺めながら、私はカゴに入っているお菓子に手を伸ばした。

「今日も楽しそうですね」

「えぇ、本当に……ふふ」

フィリスとそんな言葉を交わしながら、今日も平和だな、なんて思ったのだった。

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