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ゆめうつつ

ポラロイドカメラ

作者: 空風灯

父の形見のポラロイドカメラで撮られた写真を私はとても気に入っている


その写真は人の感情、そして人の多様性を見事に収めており、その人の人生を考える楽しみがあるからだ


例えば東京タワーで撮った写真でも、ある人は高さに喜びを感じ、またある人は高さに恐怖を感じる表情が収められている


ポラロイドの写真は全て同じシチュエーションだが、涙を流す者、笑う者、怒りの表情の者、恐怖で顔が引きつる者、皆違う


そんな写真に写るその人の人生を想像するのが好きだ


なぜそうしなければならなかったのか


他に方法はなかったのか


リアルとは小説よりも面白い


そんな写真が撮られた場所を写真から探し当て、その場所に写真を撮りに行くのが私の趣味である


これも一つの聖地巡礼だろうか


今日もポラロイドカメラから写し出された一枚を手に聖地を探す


写真の背景、被写体の顔、被写体の目に映る相手の顔、凶器、情報は沢山ある


私はカメラを手に家を後にした











男が家を出た後


ポラロイドカメラは一枚の写真を出す


その写真には


家を出た男が











刃物を持つ男の瞳に映っていた

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