制約
今作品には、残虐なシーンや多様な性のあり方が描写されております。
苦手な方はご注意ください。
僕は死んだ。
死んだ先には何もないと思っていた。そう思いたかった。
しかし、僕は今、異世界で生きている。
いや、生きていかなければならないのだ.........
僕の死因は『自殺』だ。
珍しいこともないだろう。ありふれた死だ。
褒められたことではないことはわかっている。
けれど、それ以上に僕にとって‹生き続けること›は地獄だった。
あぁ、これで楽になれる。
もう苦しみは無くなるんだ.........
≪愚かなる人の子よ、、、≫
誰.........?
≪汝、自死をもって道を断つか、、、≫
≪何故、道を断つか、、、≫
疲れたのさ.........
出る杭は打たれるっていうでしょ?
そんな世界で生きていても疲れるだけさ。
≪、、、、、、、、、≫
≪人の子よ、汝は理を破った、、、、、≫
≪故に、罰を与えなくてはならぬ、、、≫
対価は払うさ。
≪汝の生きた道、しかと確認した、≫
≪よって汝に沙汰を言い渡す、汝は別の世界へ転生せよ、、、、≫
!!!
何故だ、何故死なせてくれない!?
≪汝への制約は3つ、、、、≫
≪1つ、不死であること≫
≪1つ、己の子は成せぬこと≫
≪1つ、記憶を引き継ぐこと≫
記憶を引き継ぐ.........!!!
嫌だ、記憶だけは、、、、嫌だぁぁぁぁぁ!!!
≪汝、生の意味を理解し時、この制約は解けよう、、、、≫
なんで.........なんで、こんなことを、、、、
≪いずれわかる、、、、、≫
その声を最後に、僕の意識は暗闇へと落ちていった。
今作品を読んで頂き、誠にありがとうございました。
あなたにとってのセイカイを見つけてください。