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偽りの賢者  作者: わおん
1章 未来ある若人
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1話 死の先

前書いてた物もあるのですが拙すぎて消して新しく投稿することになりました。

プツンッという音が聞こえるのと同じような時に俺は意識をなくした。はずだった。いつまで経っても意識が無くならない。だけど、手足の感覚は全くもって無い。どういうことだ俺はまだ死ぬ事が出来ないのか…


「お前が藤井啓二だな。」


なんだこのやけにお腹に響くような声は。そんな思考をして俺は上を見上げる。いや見上げるという表現が合っているのかは分からない。


「お前が藤井啓二かと聞いている。」


「あ、あぁそうだ。貴方は誰なんです?」

しまった、中途半端な敬語になってしまった。そこには所謂閻魔大王のような格好をした性別不詳の生物がいる。


「お前は…死んだ。死因は虐待による頭部外傷か。酷いことをする親もいるものだ。」


ちょっと待て。なぜ俺は死んだはずなのに意識があるんだ。人間死ねば屍肉になるだけのはずだ。俺は天国も地獄も信じていない。それn


「おい。お前には閻魔大王にいずれはなれる資格を持っている。だから第16代閻魔大王である菘がそなたを養子とし、第17代閻魔大王を継がせることをここに宣言する。」


おい!何勝手に決めてるんだ俺は絶対にやんないぞそんな面倒くさそうな仕事!おい!何とか言えよおい!


「すまんがお主が何を喋っておるのか全くわからぬ。ほれ鏡を見てみろ。顔も無けりゃ身体も無い。そんな格好で喋れるわけ無いだろう。」


そんな言葉を耳にした俺は鏡を見るそこには丸い魂のようなものしか無い。これが俺なのか。


「そう。それがお前じゃ。なーに養子と言ってもそんな一緒に暮らすとかじゃない。子にしかこの座は継ぐことが出来ないのじゃ。1000年も修行すれば閻魔にもなれるわ。選べ。この何も無い空間で1000年修行するか転生して人と関わりあう事で生き物としての格をあげるかを。」


あんた聞こえてんだろ。俺の声。しかしなんでそんなに時間に差があるんだ?


「それはのぅ。お前が人というものを信じていないからじゃ。人と関わりあって初めてそのものらしさというものが垣間見える。だから儂は転生をおすすめするがのぅ。」


聞こえてんじゃねぇか!

いいだろう転生してやるよ。あんたの望み通りになぁ。


「おぉそうか。よしなら転生する先を教えてやろう。今からお主に行ってもらう世界はサティスフィリクションという星じゃ。何地球とそんなに変わらん。変わるところといえば魔獣と魔法があるくらいじゃ。」


待て、地球じゃないのか?そうなってくると話が違うぞ。


「なんじゃお主。転生させてやると言ったであろう。行き先を聞かなかったお主の落ち度じゃ。」


クソ。確かにこいつは行き先が地球なんて一言も言ってねぇ。有り得ない。いつもならそんな簡単なミスなんかしないのに。久しぶりに人?と話して俺は浮かれていたのか。


「まぁまぁ。落ち着けよお主ここでそんなに騒いでも意味が無いのだよ。わしの執務室とはいえ儂とお主しかいないのだ。ほれお主のステータスじゃ。」


名前:

固有能力:努力EX、鑑定EX、精神力EX

使用可能魔法:時空間魔法

固有魔法:六道魔法

加護:地獄王、神王

適性有魔法:全属性


名前が無いのは分かる。固有能力もまぁ分かる使用可能魔法と適性有魔法も分かるが固有魔法と加護が分からん。


「固有魔法はこの地獄の中の階層を一時的に外部拡張出来る魔法じゃ。この加護というのは力を授けるという意味じゃ。わしの加護は六道魔法が使える。神王の加護は寿命増加や不老。男で言えばいけめんとやらになったりまぁプラスにしかならん魔法じゃ世の人間が泣いてほしがるような加護じゃな。」


なるほどな。そんな説明を受けている間にある程度の使い方が分かった。





1つ頼みがある。ここで100年ほど修行させてくれ。出来れば腕利きたちとの仕合も頼みたい。


「良いじゃろう。他でもない儂の子の頼みじゃ」

目標週2投稿です。最低限週1で投稿予定です。慣れたら増やしていきたいです。ブックマークとか評価とかお願いします。

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