47 ヒールポーション2
ひと息に飲み干した、といってもそんな量はない。
口に含んで飲み込んだ瞬間、ゴギョウの体がボヤっと光ったような気がした。
あちこちにあった体の傷は一瞬の光が消えると同時に、まるで初めから存在しなかったかのように無くなった。
「おおっ、これはすごい!」
ゴギョウは打ち身のあった場所を押さえてみたり、腕を動かして傷のあった箇所を探したりした。しかしどもにも傷など無いし、痛むところもない。
テントから出て立ち上がりぴょんぴょんと飛び跳ねてみたが体は羽のように軽く、先ほどまでのの疲れが嘘のようだった。
そうやって体を動かしているとふと気がついた。
「ああっ!動く!動くぞ!」
これまでぶらぶらとぶら下がっているだけだった左腕も何事もなかったかのように動かせる。
掌を開いたり握ったりしてみたがしっかりと動かせる。
ヒールポーションはあと二つ。毒の沼地の拠点にいるオームの足もきっと良くなるだろう。
ひとまずの探索はここまで。今日のところはここで休んで明日から地上に戻るとしよう。
いそいそとテントに戻り、不自由なく動かせる腕を枕に毛布にくるまるのだった。
数時間、何事もなく休憩を終えてゴギョウは行動を開始した。
テントを片付け、装備を整える。左腕が動くようになったことで毒沼の古竜のスキルの使い勝手に違いがないかも確認した。
小さな盾を左腕にしっかりと固定し、違和感もなく動かすことができる。
「よし」
ボソリと呟いて最後に鍋や食器の荷物を取り出発の準備が完了した。
実は寝る前から気になっていたのだが、入ってきた所とは反対側にある崩れた石の門のような箇所があった。
そこだけは調べてみようと思ったのだ。
青い篝火を挟んで広場の突き当たり、壁のようになっている所に、色の違う明らかに人工物の白いブロックたち。崩れているが左右の脇に立つ柱が中央に向かって崩れているような塩梅である。
試しにアイテムストレージにそのブロックを収納してみようとするが、それはあっさりと出来た。
なかなかの量があったらしくストレージに石材ブロックが並ぶ。
少しだけ見えていた隙間の先は短い石畳の通路で、勾配の急な階段があった。
地下に降りて廃墟のような街、そこから登り青い篝火のある広場。更にそこから登っていく形となる。
幸いドロップ品などは全てアイテムストレージに収まっていて手ぶらな状態なので移動に苦労はない。多少歩くことになっても大丈夫だろう。
もしかしたらフローラの街とは違うところに別の出口があるのかもしれない。
腰にぶら下げたランタンに灯を入れ、頭に輝石のついたバンダナをくくりつける。
階段の先は暗そうだったが問題ないだろう。
ゴギョウはどこまで続くかわからない階段を登り始めた。
すいません、本当、誤字ありがとうございます。
まだ続きを書いてます。




