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別離

誰もいなくなった部屋のドアを閉める

次にこのドアをノックするのはいつになるのかな?


今まで一緒にいたけど、離れてく

知りもしなかったガランドウ

まるで私の半分がなくなったみたい


わかってるよ

これは一時的な分離不安、喪失感

すぐに心のストッパーが働いて

悲しくなくなっていくから

寂しくなくなっていくから

…だけど…

わかってるけど…

メカニズムとか知ってるけどさ…

なんでこの悲しさは立ち去らないの?

なんで寂しさは抑えられないの?

なんで…

なんで涙がこぼれるの?


ずっと一緒にいた

何年も

何十年も…


ずっと一緒にいたい

何年も

何十年も…

わかってるよ

それが不可能だって事も

それが私の我がままだって事も

けどね…

わかっててもやっぱり


「一緒にいたいよ。」



閉めたドアの前で

君のいた部屋を思い浮かべる

君の机

君のベット

君の本棚

そして君


君がいたのは

夢だったのかな?

奇跡だったのかな?

今開けたら…

そこにいてくれる?…なんて


君は笑っちゃう?

こんなところで泣いてる私を

こんなペシミストな私を…。


うん。だからさ…

これから先を見に行くよ

今は無理やりでもいい

空元気でもいい

私は笑って

ここを離れる


それは次に会うための儀式

新しいもの、新しい人、そして新しい君

笑みを浮かべ

ゆっくりと進み

出会い始める

新しい私




前を向こう

この部屋で見る君の幻じゃなくて

きっといつか会える君の夢を見よう


前を見て

この部屋じゃなくて

未来の君への挨拶


わかってるよ

これは一時的な分離不安、喪失感

だけど…


この悲しみは持っていく

この寂しみも連れて行く

大切な君を忘れないために

新しい君と比べるために


泣いてもいい

大切な君への涙


またきっと会いましょう

それまでお元気で。

お久しぶりです、トリガー・ハッピーです。

ご拝読いただきありがとうございました。

今回「春は別れの季節」というテーマで書かせていただきました。

私自身もこの春、たくさんの別れがありました。だからこそ前向きに行きたいという気持ちをこめて書いてみました。

またご意見、ご感想があればよろしくお願いします。

次は4月に、今度は「出会いの季節」で書きたいなぁ、と思っています。

またよろしくお願いします。

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