ルエイーナ・涙腺崩壊。1
どんどん面白くなくなってる………?(;^ω^)
その日、魔王城は至って平和だった。
タツマキは異空間に籠もり魔導研究を、グンジョウは少しずつ来ている魔王城貸し出し志願リストを見ていた。
「何故まだここにいるんだ?ルエイーナ。」
この謎を残して。
「別に良いでしょう?初の貸し出しをあんな風に終わらせるとは思ってませんでしたので、見張りに来たんです!」
ルエイーナ、若干怒り中。
「あんな風に、とは……?」
記憶の断片が戻るグンジョウ。
すぐに震えだす。
「悪かった。確かにあれはやりすぎた。もうやらないから許してくれ。お願いだから、いやお願いします許してください。」
ブツブツと呟く姿はまるで廃人。
「魔王………様?」
少し引きながらも聞くルエイーナ。
「……………あ、ああなんでもないなんでもないんだ。」
早口のグンジョウ。今のを誤魔化したいようだ。
「そうですか。それなら手を離してくれませんでしょうか?」
知らぬ間にルエイーナの手を握っていたグンジョウ。
慌てて手を離す。
「悪かった、ルエイーナ。」
「お仕事があるようなので失礼します」
部屋を出ていこうとするルエイーナ。
と、その時。
パリーンバリバリバリガシャーンズドーン………ずべっ
という音を立てて何かが飛び込んできた。
グンジョウの執務室の窓の外から。
「誰だよ!」
ルエイーナを軽く、軽〜く庇いながら聞くグンジョウ。
「ごめんなしゃい………」
涙目で謝る子供。
グンジョウ達がいる部屋に外から入るには空を飛ぶしかない。
子供が空を飛ぶとは…………?
一瞬思考停止した後子供に問うグンジョウ。
「何故空から?」
「私、お父さんとおばあちゃんが、ドラゴンなのです。だから、その、空を飛べるのです。」
子供の姿で空を飛ぶ…………?
シュールだ。
「それで、何をしに来たんだ?」
少し優し目に聞くグンジョウ。
子供の扱いは苦手なのだ。
「えっと、おばあちゃんがいっつも、魔王城行ってみたいねって言ってて、それを叶えてあげたいのです!」
満面の笑顔で話す子供。
「貸し出ししたいということか?」
「そうなのです!」
小動物感溢れるようすのドラゴン娘(?)。
魔王城貸し出しサービスにドラゴンが来ると想定していなかったグンジョウ。
さて、どうなる?
ドラゴンっ娘の名前次に出します。絶対。