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魔王城、貸します  作者: 一橋幻冬
2/7

魔王城の危機2


ルエイーナはフリーズ状態からなんとか意識を回復させ、一筋の汗を流しながら魔王に問う。

「し、使用人がいなかったらどうしますか?」

その問いに、魔王は至極当然のように答える。

「…城に帰ってネットで買うだろ?」

何の疑問もない顔で発されたその答えで、ルエイーナはまたフリーズしそうになる。

「……………もうこの話はやめにしましょう、魔王様。」


これではいつまでたっても話が進まない。

そう思ったルエイーナは、単刀直入に言う。


「売掛金が無しです。」


「どういう事だ?」

ルエイーナの予想した通りの反応。


「売掛金は、商品を売って、そのお金を後で貰うという勘定科目です。そして、同じような役割の約束手形などもありません。それらが無いという事は、これ以上の収益は見込めないかもしれないという事です。

…商品が売れる以外は。」


そう言うと、魔王は

「それなら、商品を売ればいいだけではないか?」

と言う。

それが出来たらどれだけ良いことか。


「お言葉ですが、只今の魔王城の取扱商品は大まかに分けて、魔道具・武具・魔王城公式グッズの3種類です。

魔道具・武具は完売、魔王城公式グッズは……大量にあります。ほぼ売れていません。」


魔王は愕然とした。

自分が作ったものは、それほどまでに価値が無いのかと。


そしてルエイーナに問う。

「グッズは具体的に何個売れた?」


返ってきたのは、

「10万個中、1,012個です。残りは、998,988個になります。」

という声だった。






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