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叫び

作者の視線

作者: 無色願

 本を読むと、そこには大概物語を進めている視点がある。それは、主人公の視点だったり、全知全能の視点だったりする。

 図書室の片隅で物語を書き始めて、かなりの時間がたった。読み返してみると、そこには一つの世界で、一人の主人公の織りなす一つの物語があった。だが、物語の主人公の他に、彼等を二、三歩後ろから眺める『作者』の視点がそこには存在し続けているのがわかる。

 彼女は、物語の登場人物の誰かに心を預けつつ、しかしその誰かに染まりすぎず、そこにいた。そこで、彼等の物語を描きながら彼等の前に姿を現し、時に手を貸し、時に事態を引っ掻き回して。

 彼女は、物語に登場しても主人公たりえず、また神になることもなかった。


 ただ彼女は、彼女の思想を世界に反映させつつ、誰かに寄り添いながら物語を描くのみであった。

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― 新着の感想 ―
[一言]  葵枝燕と申します。  『作者の視線』、拝読しました。  いくらそのモノになりきろうと思っても、そう上手くはいきません。どこかに“私”が残って、経験や知識や思想や、そういったものをどこかにい…
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