表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/23

rehabiり マッドネス

『古々と、湧きて潤す岩清水。

 草々に、庭を過ぎ去るにわか雨。

 いつまでも、いついつまでも荒い水。』


 時代がいつであろうとも湧きだし潤す清き本流に、にわかに通り過ぎる雨が濁らせ時流の味を乗せる。だがしかし、いついつまでも居座られてはカッパも流され台無しに違いない。


『古きよき、なれど女は若き良き。

 古きよき、妻であるならそれでよし。』


 うむうむ。もはや、なんら文句の付けようの無い一句が出来た。

 新しい波。新しい流行。新しい嫁。これは女とて逃れられぬ定めよな。

 家族と恋人は別腹ですからー。


『楽しきと、思うは読者か筆者かな?』


 よしよし、随分とエンジンが温まってきたようだ。

 書き手楽し、読み手楽しで二者円満の和合に違いなし。


『ホトケ読む。人をわかしてふつと書き。』


 佛の字は仏の字の旧字でホトケと読む。そりゃ、人を沸騰させれば死ぬわ。

 ちなみに弗の字は不や飢を表わすので、人に弗だとかなりガリガリの仏陀像なのだけれど、ふくよかだよねー。

 飽食でない時代がそれを求めたんだろうね。ガリガリの仏像じゃ御利益がなさそうでさ。

 つまり、今は痩せマッチョなアンチ成人病なる仏像が求められる時代になるのかな?


『涅槃像。不動の如し、父仏。

 涅槃像。不動の如し、トドの妻り。』


 なるほど、確かにその通りらしい。涅槃像ならわざわざ海外に行かなくても転がっている。

 転がっているのが阿部寛なら許されるのに、何故? 脚か? 脚の長さか?

 では、少々脚を長くしてみよう。


『笑うなら、一つ口より二つ口。三つ揃えば品となりけり。』


 短歌をショートソングと呼ぶらしいが、俳句や川柳はどうなるのだろう?

 ここでググらぬもまた一興。

 検索して他人の答えを見る前に、自らの答えも持っておきたいところである。

 なに、同じであれば正解で、間違いならば個性である。

 人と感性が違うからと苛立つこともない。むしろ間違いを誇ろうではないか。

 おそらく海外ではニンジャポエムやサムライポリシーと呼ばれているのだろう。

 千利休なみだ目~。松尾芭蕉は外回りの隠密同心なので、そこに間違いはない。

 ダヴィンチコードのように、奥の細道に隠された徳川埋蔵金の謎を探ってみるのも良いかもしれない。時系列? 大丈夫、ダヴィンチコードもかなり出鱈目だったから。


『品の字を、くるり回せば亡しの顔。ホラーマンだよ、あら可愛い』


 品の字を回転させた時点では亡霊の顔なのに、ホラーマンと一言続くだけで随分と印象が変わるものだ。もう、ホラーマンにしか見えないな。これ。


『品つくる。女のしなと変わりなく。

 男粋おとこいき。寄せて上げるは乙女意地。』


 ちょっとした、不意に見せたる女の色気。それにドキリと来る男の獣欲。

 なるほど、なるほどな。――――作品とは品作りとはそういうことであったか!!

 ソロバンよ、我は帰って来たぞ!! ふははははははははははははははははは!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ