rehabiり マッドネス
『古々と、湧きて潤す岩清水。
草々に、庭を過ぎ去るにわか雨。
いつまでも、いついつまでも荒い水。』
時代がいつであろうとも湧きだし潤す清き本流に、にわかに通り過ぎる雨が濁らせ時流の味を乗せる。だがしかし、いついつまでも居座られてはカッパも流され台無しに違いない。
『古きよき、なれど女は若き良き。
古きよき、妻であるならそれでよし。』
うむうむ。もはや、なんら文句の付けようの無い一句が出来た。
新しい波。新しい流行。新しい嫁。これは女とて逃れられぬ定めよな。
家族と恋人は別腹ですからー。
『楽しきと、思うは読者か筆者かな?』
よしよし、随分とエンジンが温まってきたようだ。
書き手楽し、読み手楽しで二者円満の和合に違いなし。
『ホトケ読む。人を沸して佛と書き。』
佛の字は仏の字の旧字でホトケと読む。そりゃ、人を沸騰させれば死ぬわ。
ちなみに弗の字は不や飢を表わすので、人に弗だとかなりガリガリの仏陀像なのだけれど、ふくよかだよねー。
飽食でない時代がそれを求めたんだろうね。ガリガリの仏像じゃ御利益がなさそうでさ。
つまり、今は痩せマッチョなアンチ成人病なる仏像が求められる時代になるのかな?
『涅槃像。不動の如し、父仏。
涅槃像。不動の如し、トドの妻り。』
なるほど、確かにその通りらしい。涅槃像ならわざわざ海外に行かなくても転がっている。
転がっているのが阿部寛なら許されるのに、何故? 脚か? 脚の長さか?
では、少々脚を長くしてみよう。
『笑うなら、一つ口より二つ口。三つ揃えば品となりけり。』
短歌をショートソングと呼ぶらしいが、俳句や川柳はどうなるのだろう?
ここでググらぬもまた一興。
検索して他人の答えを見る前に、自らの答えも持っておきたいところである。
なに、同じであれば正解で、間違いならば個性である。
人と感性が違うからと苛立つこともない。むしろ間違いを誇ろうではないか。
おそらく海外ではニンジャポエムやサムライポリシーと呼ばれているのだろう。
千利休なみだ目~。松尾芭蕉は外回りの隠密同心なので、そこに間違いはない。
ダヴィンチコードのように、奥の細道に隠された徳川埋蔵金の謎を探ってみるのも良いかもしれない。時系列? 大丈夫、ダヴィンチコードもかなり出鱈目だったから。
『品の字を、くるり回せば亡しの顔。ホラーマンだよ、あら可愛い』
品の字を回転させた時点では亡霊の顔なのに、ホラーマンと一言続くだけで随分と印象が変わるものだ。もう、ホラーマンにしか見えないな。これ。
『品つくる。女のしなと変わりなく。
男粋。寄せて上げるは乙女意地。』
ちょっとした、不意に見せたる女の色気。それにドキリと来る男の獣欲。
なるほど、なるほどな。――――作品とは品作りとはそういうことであったか!!
ソロバンよ、我は帰って来たぞ!! ふははははははははははははははははは!!