道を尋ねて
今日から僕は独り暮らし。引越しの片づけも住んで、そろそろお腹のすいたころ。
「あー、お腹すいたなぁ。何か食べたいなぁ。そうだ、コンビニで弁当を買って来よう。あ、でもこの辺にコンビニはあるのかな?まあ、いいや、道で会った人に聞こう」
外へ出る。
「コンビニ、コンビニ、コンビニどこだ?あ、向こうからサラリーマン風の人が来る。あの人に聞いてみよう。すみません。この辺にコンビニはありますか?」
「なんだね。私は急いでいるんだ。そういうことは交番で聞きなさい」
「あ、どうも失礼しました」
サラリーマンは行ってしまう。
「交番か・・・。よし。交番、交番、交番どこだぁ?あ、向こうから、おじいさんが来る。あの人に聞こう。すみません」
「は?なんじゃ?」
「この辺に交番はありますか?」
「は?なんじゃ?わしは耳が遠いんじゃ。もっとでかい声で言ってくれ」
(でかい声で)「この辺に、交番はありますか?」
「なに?交番?それならタバコ屋の角を曲がったところにあるわい」
「あ、どうもありがとうございました。タバコ屋か・・・。タバコ屋、タバコ屋、タバコ屋、どこだぁ?む、こんなところに交番があるじゃないか。よしここで聞こう。すみませーん、この辺にタバコ屋はありますかー?」
(了)