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 二人の体の前の風船は赤いのと青いのの二つ。可能な限りゆっくり、同時に、風船に近寄らせた。ふるえる針。



 もっとよく見えるようにと顔を近づける俺たちは髪をふれ合わせる。

 しかしなぜかそこで再燃し、中断、というか、じぶんたちがなぜ風船を割ろうと考えたのかすら、二分後には不思議に思うようになる。



 じゃれあいは頭突きじみてくる。

 好奇心のかたまりみたいなこの二人とはいえさすがに危険だからって、手に持ったままの針も、なるべく二人から離して。

 飽きられて足蹴にされる風船。









 人生に風船は一つしか持っちゃ駄目。国民全員、じぶんの風船というものを持てる機会はたったの一回だけ。

 そうであったなら随分と面白いのにと、俺はそう思う。

 でもそんなことにはならないだろうし、必要以上に悲しみも増えてはいない、今の世界で、誰もがちゃんと忘れ続けている。それならせめて、俺がこの街にいるストップウォッチを持った人を殺さないといけない。

 それはつまり、あなただ。














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