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晴れた日の幸福な恋人たちの会話
「ワイパーってあるじゃん」
「んー?」
「まぶたみたい。こんなに、存在を思い出されることが少ないものなのに。必要性があるから、なくちゃ困るのが目に見えてるから、ここにあってほしいと望まれてずっとそこにいろと、いくつもの沈黙の中で。いまいちばん在り方として私が羨ましいやつ。ワイパー」
「子どもか」
「虹の根っこにさわりたいなぁ」
「子どもか」
「ねぇ、盛大に助手席で私がうんこもらしても、それでも、あなたは私のこと」
「子どもかだから」
「ワイパーってあるじゃん」
「んー?」
「まぶたみたい。こんなに、存在を思い出されることが少ないものなのに。必要性があるから、なくちゃ困るのが目に見えてるから、ここにあってほしいと望まれてずっとそこにいろと、いくつもの沈黙の中で。いまいちばん在り方として私が羨ましいやつ。ワイパー」
「子どもか」
「虹の根っこにさわりたいなぁ」
「子どもか」
「ねぇ、盛大に助手席で私がうんこもらしても、それでも、あなたは私のこと」
「子どもかだから」
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