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人差指
いちども指が壊れたことがないような人たちに、あれこれいわれるのが好きじゃない。ぜんぜん好きじゃない。
全部砕け散ってくれればいいのに。
本気でそう思ってた。どれだけ長い時間か思い出せないほど長い時間。
あたしは今では毎日、ずっと指を差している。いつも同じ人間を、いつも同じ部分を。
じぶん自身の心臓が収納されている部分を指差し、愛しい人のためにお祝いをするのと変わらないぐらいの熱心さでもって、呪詛を唱えている、お前だ、お前だ、お前だと。
指差し続け、泣き続けながら、思う。こんなばかみたいなすばらしい毎日を生きれてあたしほんとにほんとにしあわせ。




