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優雅な椅子の猫






 携帯ショップの椅子に長い時間座っている。何も考えたくないと思っている人間が座るべき椅子がこの椅子でないのだけは確かだ。私の意識は今帰ることに向いているが、そうではなく、多くの回避しなくてはならないことに意識が向いている人間だけがかけていていい椅子、それは確かだ。

 ふいに気がつくと店内には私が耳にしていたら卒倒できるほうが幾分はましだと考えるタイプの曲が終わっていた、流れているのは「シェードの埃は延長」。

 傾きがちな体を支えるための手に馴染む杖のようなものをもらって、やや立て直す。その時に私の向いの席にショップの女性が戻ってくる。私にとって訳の分からない文体で書かれている、訳の分からない数え方ばかり並んだ紙とともに。

 今とても猫になりたい。












 

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