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嘘だけど一生のお願い
そんなこんなでかくかくしかじかのあれやそれやがあったりなかったりしてどうにかこうにかして小学生たちの手によってひっくり返され続けている類いのだんごむしから、ありがたいことに、ラストひとこと頂戴してきたんだから、今日だけ今だけ耳を傾けていてほしい、壊れてなんかいないよ、壊れているかもしれない僕だとしても近づいてきてほしいよ、僕との距離じゃない、しゃべ録に顔を寄せて、嘘だけど一生のお願い、どうか聞いて聞いてる振りだけでもいいんだからしてよ、しててよ。
「この気持ちを、何に託すか、一億年迷いました」




