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フェブ






 二月の僕はアパートの部屋にこもりきりだった。彼女の絵を完成させたかったからだ。嘔吐とアルコールと不眠とのかたい友情を結ぶことで終えた二月。僕はこの大仕事を何とかやり遂げて、ささやかな祝杯も昨日して、彼女に電話をかけて、今日これから店で会うことになっている。

 彼女はもちろん目を見張る、僕の大作を前にしたのなら。二度と僕という存在を退屈だなんていわせないよ、仮にいったとしても僕の心は二度と傷つかない。だって彼女の席になぜかまだ居座り続けているそんなやつ蹴り出してやるから。

 そして彼女の席に僕は正解のほうの彼女を置く。

 僕たちは幸福になる。

 僕たちは永遠の存在で、幸福そのもので、国中からあたたかく見守られながら暮らすのさ。












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