表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
496/623

不意に誰もが無防備になる季節の中に立っているのだということに君も気づくはず






 僕を上手く捨てる人しか息をしていないこの世界で、彼は、息をとめてでもこっちを見ようとした最初のひと。

 そんなひとが、はたして捨てないじぶんをどこかで上手く捨てるなんてあり得るのだろうか。



 僕たちはきっと、過去に見たかもしれない映画の中であったような描写に近い、とても現実とはおもえない非道いことをやる。

 それもそう遠くはない未来に。

 彼は、彼として、僕に対して非道いことを実行しているにちがいない。

 そういう最後を呼び込むことになるんだろう。

 僕たちの仕種の一つ一つによって。

 僕が僕じしんのままでいたがった、その罰として。 



 僕に逃げる選択肢はきっと、最初からなかった。他に道はなかった。

 他のどんな十二月ももう僕は欲しくなんてない。

 














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ