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2024/10/30 08:27
きょうは燃えるごみの日。それは嘘だけど。
だってじっさい燃えるごみが歩いて集積所までいき置いてくるのは燃えないかもしれないごみだから。
燃えるごみが、歩いて燃えるかもしれないけれど燃えないかもしれないごみを出しにいこうとしている、燃えるごみが、パーカーを着てイヤフォンから流れるペール・ウェーヴスを聴きながら歩いて燃える、と期待し燃えないかもしれない夢が積み上がった集積所へ歩いていき、いや燃え残る、出せない、とこんな場所まで来ておきながらそのごみを抱きしめて、強く強く抱きしめながら泣き崩れておるのだよ、そこへ回収作業の人たちが登場。
「いゃあアアアア!!」
引き剥がそうとする何百本もの腕。
「ヒチゃあアアアア!! やめっ、やらァァァァ?! ヤダヤダヤダラァァァッ!! なんでなんでなんでぇぇぇぇッ?! 水曜日じゃん水曜じゃん燃えるごみなのに水曜日ってオカシぃって水曜日だからゴミってぇ! 燃えるんだけどこれェェェェェェッ?!」




