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鼠色の日々
夏を一個の飴として鞄の底に放置したままで過ごしているようなものだよ、出て行きたくない。
全て成り行き任せにして、ただ転がしていた、じぶんという何の意味もない存在。だけど年々きつくなる陽射しと生活の澱。
その包み紙を脱がせないといけなかった、出て行きたさも確かにあった、だけど全然、どうすればこれを剥がせるのか見当がつかない、今。
ぼくは溶けて、ぴったりとそこにくっ付いて一体化し、次に進むことがとても難しくなっている、今。
夏を一個の飴として鞄の底に放置したままで過ごしているようなものだよ、出て行きたくない。
全て成り行き任せにして、ただ転がしていた、じぶんという何の意味もない存在。だけど年々きつくなる陽射しと生活の澱。
その包み紙を脱がせないといけなかった、出て行きたさも確かにあった、だけど全然、どうすればこれを剥がせるのか見当がつかない、今。
ぼくは溶けて、ぴったりとそこにくっ付いて一体化し、次に進むことがとても難しくなっている、今。
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