表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/618

ユース/LDK






     ユース





 へばる夕闇が仕事していた、ちょっとした覗きポイントをうんでいる、中校舎のかたすみ、男子中学生ふたり、ひみつ、あやとり、しんのぞうを止める、できたての心音で、できたあやふやで、今の内、内緒で呪われていた脳で、今の糸は赤、複雑怪奇も秘密も、慣れっこの自分嫌いの手と、秘密もあやとりも初めての一人っ子の手、それは備えてたあやふやで、覚えきれないような秘密のムード、赤くなる両手だけじゃなくあっちの彼のほうは赤い舌も使わないと駄目、今の内、どうしても終わらせることはできない、とても追いつけない、こんなにも指たちが赤く動くのは、今の内、そうしてひみつあやとり教室の床にただ撒き散らし、今の内、どこにもおぼろな花弁を載せたくない、良く出来ているひみつだからこの日だけで済むのか? この日一度だけのことで済むのか? きっと世界は狭いのだろうと彼らは、初めての理解をする。

 それは、忘れられるわけがない形。









     LDK





 僕が食べてもいいチョコレートがこの世界に増えていく。

 彼女が食べてもいいチョコレートがこの世界に増えていく。

 彼はじっさい僕に向かっていった。

「おれが食べていいチョコレートが増える世界だったんだなここ」











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ