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不死身の青春






 もしもね、この世であなたがいちばん傷つけてしまった人が、あなた自身にも最も深い傷をくれた人であるならば、それは幸いなことだ。世の中うまくいかないことばかりだ。世界でいちばん傷つけてやりたい人間をどうして傷ひとつ与えないままで逃してしまい、さらには永遠に見失ったりするなんていう事態は起こってしまうのだろう? あまつさえ、それを青春時代だなんて大人はひとまとめにし、ごみ袋に詰めているスピード感でもってなぜ断言してくださるのだろう? おれはじぶんを許せない。おれはあの人を見失った、あの人はすぐ変わってしまって、会いたいとどんなに願ったって二度と会えない、後悔だけが残っている、傷をつけてやりたい人はおれの腕の中にいるこの人じゃなくてあの日のあの人なんだと、何度もこれから再確認していく、立派に律儀に胸は痛くなる、この痛みだけが唯一、不死身の青春の証。











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