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灰色の街にて






 ある種の男子たちは無惨な運命を辿らなくてはならない、そもそもの始まりから見限られているのだといえるかもしれない。誰もどう呼んでいいのかは判断に困る、だが指差して示せるであろうあの道を辿っていくしかない。連中のようなタイプは見かけはどうであろうと鼠として生きることを余儀無くされている。その心根、その低空飛行といったら。

 灰色の街で私たちは既に昨日すれ違っていたのだろう。そうして鼠たちは電話ボックスからあなたにしつこく悪戯電話をかけ続ける。朝まであなたは、コールが鳴り止まないと分かっているために受話器を持ち上げて戻さずに通話中のままにしておかなければならない。疑問を差し挟む余地はない。全てから見放された場所で、それは起こり続けているのだということ。










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