表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
237/618

眩暈の師匠と弟子






 おれら初心者からすればそれは、どっちがどっちか分からない、おかしな師弟関係だった。

 つまり、いつまでも彼らは二人きりで、そこでよろめき、おそらく当人たちでさえ、瞬間的には、どっちがどっちだか分かってなさそうにおれらには見えていた。



 うちの学校の女子ならもちろん無理解な態度をとるし、一部の男子からさえ理解されない二人だ。

 眩暈の師匠を持った弟子の香ばしい幸福も、弟子ができるとは想像もしてなかった彼の柔らかな幸福だって。

 たびたび、男子二人が幸せそうに倒れているところが目撃された。校内でも、校外でもだ。

 一体何をやっているのか。

 周りは口を揃えてそういった。



 本当のところ二人のあれが、眩暈かどうかでさえもおれらの当て推量に過ぎないのだし、仕方がないのかもしれないけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ