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黒板消し






 きえた黒板消しを探しに友達が休み時間の教室を出ていき、そして戻ってきた時、奴はもうオレの知ってる男とは別の何かになってる。


 チャイムが鳴るぎりぎり前に、息を切らしてオレの一つ前の席に座ったそいつ、外見は友達とよく似ているだけに目的不明のそいつが誰なのか、ぜんぜん、本当に一つだってこちらには理解ができない。

 異変にクラスの誰も気づく様子はない。


 オレは、もう二度とそいつに振り向いてほしくない。

 鳥肌が止まらないし、うつむいているしかなかった。

 鐘が鳴る。













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