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 細い道がある。僕の道だ。誰も来ない。時おり降る雨が、時おり枯れ落ちる葉が、この辺りを些細な場所のようにしか見えなくさせている。僕自身の目からでさえもそうだった、僕の道は僕の肌のように、僕の爪でしか傷つけられていることがないから。誰も僕を引っ掻いていない、僕の道が血を流すことはなく、ここでは歓喜の一声どころかどんな感情も響くことはないだろう。僕の道を通っていく人間はいない、僕自身でさえもだ。僕はずっと広大な森の手前に佇むひとつの影としてあるだけ、一人としてこの道を行く意味を見出してはいない。













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