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幼馴染






 ハイエナを肉眼で見てみたい、と彼がいう、どう暮らしているかこの目で観察して知りたい。

 ハイエナの子どもが大きくなっていって、殺したり殺されかけたりするところを目にする、横取りしたり横取りされたりするところを目にする、ハイエナらしさを目にする、ハイエナらしさとこれまでのじぶんが考えていたものとは乖離しているものを目にする、硬くなった死肉や骨までも噛み砕いてハイエナたちが生を繋いでいく日々を目にする、その場所へいつか行ってみたいな、ハイエナを見に行きたい、と彼は何度もいう。





 でも僕のほうはよくハイエナを見る。

 見たくて見ているわけじゃない、いつもそこにいるハイエナを、彼という一人の男の中に僕は見ている。

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