183/618
残骸
見て、と声がいい、暗闇の中で、この、二人しかいない完全な暗闇の中、どちらか一方が見てと、同じことを同じトーンで何回も何回も何回もいい、この二人の少年にはわかっていた。
見て。
見た。
もっと見えるようにこっちに来て。そんで、顔にもさわらせて。
何がそこからはあると感じられてる。
何かが。
それを言葉にすることはできないの。
これを言葉にすることはできない。
そうだろ、だからなんだよ。
だからか。
うん、だからこうなっちゃったんだ。
見て、と声がいい、暗闇の中で、この、二人しかいない完全な暗闇の中、どちらか一方が見てと、同じことを同じトーンで何回も何回も何回もいい、この二人の少年にはわかっていた。
見て。
見た。
もっと見えるようにこっちに来て。そんで、顔にもさわらせて。
何がそこからはあると感じられてる。
何かが。
それを言葉にすることはできないの。
これを言葉にすることはできない。
そうだろ、だからなんだよ。
だからか。
うん、だからこうなっちゃったんだ。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。