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 彼女は馬に蹴られて大ダメージを受け、私の町まで搬送されてきた。



 高校の時に同級生だった私たちの、悲しい再会となってしまった。ようやくこのお荷物とおさらばできるといわんばかりに彼女の大学での友人ふたりはさっさと立ち去っていき、私は涙声でしゃべっている彼女の包帯を新しいものに替えてあげながら、さっきから頷くことしかできていなかった。



 今夜ダメージを受けていた女友達だったけれど、彼女の心に私が触れて、してあげられることは何一つなさそうに思えた。



 ぐずついている彼女をソファにやすませ、スマートフォンを手にとらないでいる努力、久しぶりに会った友達の話を聞いているのが苦ではないという表情を作る努力を私は続けていた。

 その馬とか友人の愚行がどうというよりも、こんな夜が、単純に私は嫌いだ。











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