年上女と24時間365日敬語で話す後輩男子
「ごめんね、綺麗なお皿しかなくて。私は短い足でこの夏を駆け抜けてくわ。槍を隠すのに心を隠す。半身浴とは縁遠い。全てが間違いだった、だとしても空港にいるのがやけに似合う。空港にいさえすれば誰しも格好がついて見える。でも駄目だ、今日はいやよ。ウィークエンドばかり聴いていた耳でこちらへ来てほしくない、近寄って来ないで」
「マジシャンたちが捨てていく自己弁護と、非常によく似ている光がここを照らしています。フロント係の僕に気がつかなかったわりには、よい刻み方ですね」
「ね、枕でかいこと大人って感じ方、する?」
「口ずさみません、口ずさみません」
「もう服も食べちゃわないし耳は花壇の方向性としているの、かつてない二の腕に関する話はきっと無風。味わうまでもなくて、私は選ばない。私たちは一緒に平泳ぎする」
「無人のように見える無人島ではないほうの島に行く船に、二人は乗りこみました。その時、理由はたった一つだったと思うんですよ」
「ああもう。他に案はないの」
「口ずさみません、口ずさみません。右に曲がります」
「ただいま、5000円札がどんなだったか思い出せなかった班長」
「おかえりなさい、誰のことも轢き潰された時のカエルにしたこともあった副会長」




