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抱き締めたくなくなる






 抱き締めたくなる、という事態であれば素直に受け容れたほうがいい理由は百もあって、それはポジでもネガでもなくて、人が人であるからには当然避けることとかできないこととして、今ままでもこれからもずっと目の当たりにしたりするんだろうといわなきゃだったし、である以上は、抱き締めたくなくなる気持ちやって当たり前に生まれ続けてんのがこの世界。こんことをオレはほんまいっつも思っとる。しゃあせになることに対して内心びくついとんねん、オレいっつもめっちゃ耳すましとるし、なにか近づいてきてるんかもって。始まりに含まれているおしまい、そんなんに気づかんでおれる才能みたいなもんにはなんかオレだいぶ恵まれてへんなっちゅうことでさそれは。抱き締めたなくなる気持ち、毎日襲われつづける。毎んち、毎んち、毎んち襲われとってほんで、そんちオレじぶんにゆうようになっとってん。強い腕、抱き締めたなくなること。強い腕、抱き締めたくなること。ほんま強くてその腕が。抱き締められてることも。あれは、これは、やけどほんまは強くない腕やってことなんちゃうんかなってのが晴れへんくって。信じることは、もうやめてしまった、つって、そゆんになってるんかもしれへん方向性として。聴いたことないんやけど、守ってあげたい、てゆうタイトルの曲があんのは知っとる。

 そういう曲が、ちゃんとあるっていうことを、たまに思い出す、オレの頭は。

 電車ん中でひとり。













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