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陸上競技部






「取り外し可だから外すわ、もう外すわ」

 外すわ、といいながら彼女は、外すためにうずくまり外そうとし、実際に一つひとつ、彼女は外していって、そうしながら逐一彼のいるほうを向くのだった。






 このことは、彼らの間に芽生えた愛に書いてはいなかった、取り外し可と書いてはいなかった、そしてこの点にびっくりしている二人が二人とも嫌だった、つまらなくて。

 つくづくつまらないと今晩思えてきたのだ、もうなんにも誓いやしません、と誓えることだけが朝になるころ溶け残っているに違いなかった。

 彼は、じぶんの側が言葉を見つけていなくてはいけなかったのを今ようやく理解したところだ。しかし彼の気持ちは全く別のところにある。じぶんが女の子と付き合おうなんて最初から無茶だったのだ。

 彼は思っていた、恐らく、こういったこととは陸上競技に関連する何かなのだろうと。









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