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機内食






 成功者の笑みも、機内食を前にしていれば意味をなくす。AHA! 一人は機内食にぶつかる、もちろんそうなるしかない。機内食を飛び越えてはいけない、先週までは棒高跳びの選手だったとしても、人生だから。機内食にぶつからなくては、人生でなくなるだろう。そして機内食の下に見つけた名前を抱いて地上の暮らしへと彼や彼女は戻るしかない。一人は機内食に頭からぶつかって一人は機内食に正面からぶつかっても平気なかおをし続けることができたのだけど隣に座ってその様子を見ていた恋人からはフライパンを贈られることがその場で決定事項となったそうだ、もちろんその贈り物はどっちかっていうと最悪極まりないシチュエーション下で贈られる。

 俺たちの誰一人、地上の暮らしに戻ってそれで無事では済まなかった。いつか、誰かにぶつかる。頭から行ったり、なんの意味もないヘッドライトだったりはするかもしれない、とにもかくにも機内食を通過するようには軽傷ではいられなかった。俺は俺で、下心のない、あることをやろうとはしているんだが、いつも、肝腎な時に、お口にチャックができない俺は俺らしくドミノ倒しをし、あの機内食を眩しいものでも見るみたいに見上げてる。

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