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潔癖
この夏の彼女のいるところは暗いが行く。
「わたしはいつもいつも単独行動だから幻覚というものを一つも知らないあなたたちは集団行動が大好き蜃気楼も好きだし霊感もあったし異世界に行くのも好きだし恋愛経験も豊かということにしたいし、あと旅好きだし猿のダンスもよく踊っていたとにかく毎日どこかではドラマが起こってしまうんだから、たいへん。そんなあなたたちの知ってる幻覚にはついていけないのよ、ベイビー、そういったことはわたしはいい、ここで独りぼっちでいたほうがいい、あなたたちがよく知ってる幻覚に全く関心がない! あなたたちのよく知っていることもものも全ぶ嫌い! 全体的に嫌いなの、わたしは知らないほうがいい。わたしをここにいさせて、ほっておいて! あなたたちの見てきた幻覚とは違うの、一緒くたにしないで、近寄ってこないでほしい。二度と。お願い。二度と来ないで、何も知ろうとしなくていい」
「っと、ひゃくさんばんさぁん? おくすりのおじかんですよぉ?」




