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極彩タップス  作者: 夜助
17/19

返済その17「絶対、自分だけが、この時代を変えて行ける」

 前回までの話。

「私の名は…。天の道を往き…、総てを司る男…。金本銀二かなもと ぎんじだ!」

 と、また変なのが、有希の前に出現した。

 貧乏神の赤井、なんかイヤミな青木と違って、本当の意味での危ないタイプが現れた。しかも、質が悪いことに、異常に戦闘能力が高く、下手に逆鱗に触れると、クロックアップ(超高速移動)する最強の少年だ。

 果たして、多重の危ない人達に囲まれた有希の運命は…。

 そして、たまに週刊誌が土曜日発売される理由とは…?



「どうやら、解ったようだな…。『バカ』と言っていいのは、投げられる覚悟のある者だけだと…」

 と何故か、今更、ぶん投げて行方を暗ませた不良達に向けて金本が言った。

 そんな彼に、有希は近づく。一応、礼を言うつもりのようだ。

「あっ、金本君だっけ…。助けてくれて、ありがとう…」

 半ば恐れつつ、有希は彼に礼を言った。

 それを聞いた金本は…。

「気にするな…。私の師範代が言っていた…、『人を助けると、お礼で金とか、もらえるから、進んで人助けしなさい』と…」

 その言葉を聞いて、随分、不純な動機だな…、と有希はツッコみたかったが、彼が怖かったので、やめておいた。

「それにしても、腹が減ったな…」

 と、金本は自分の腹を抑えた。これは、遠回しに『飯おごれ』という意味であるのを、有希はすぐ感づいた。


 というわけで、彼を色彩園に有希は連れてきた。

 店の中では、店主が下ごしらえをし、紅美は、青木と共に準備をしていた。

 だが、いつものように、赤井が居ないのが、有希は気になった。

「あれ?赤井さんは?」

 と、有希は紅美に聞くと…。

「なんか、ここ最近、出番多かったから、青木さんのキャラが立たないので、しばらくは割愛だって…」

 何故か、作者の事情に、詳しい紅美はそう答えた。だからか、店主が、なんか嬉しそうだ…。

「あれ?彼、有希君の友達かい?」

 と、キャラの使い方が難しい青木が、有希が連れてきた金本に気付いた。

 金本は、悠々と席に座り込んだ。そして、店内に貼られているメニューの品々に目を通していた。

「あっ、はい。さっき、彼に危ないところを、助けられて…」

 と、有希は答えた。

「へぇ、名前は…」

 青木は準備をやめ、注文を聞くため、金本に近付き、名前を聞いた。

 すると…、金本は青木の方に顔を向け…。

「私の名は…、天の道を…」

「金本銀二君だよ…」

 自己紹介途中の金本に割り込むように、有希は彼の名前を教えた。割り込んだ理由は、さすがに版権やら、著作権やらが怖くなってきたからだ。割り込みされた金本は、有希を睨んだ。

「で、ご注文は?」

 と、青木が金本に聞いた。

「…」

 さっきまで、メニュー表を眺めていた彼だが、注文を聞かれた瞬間、口が開かなくなった。

「?」

 聞こえなかったのかと思い、青木は、もう一度聞いた。

「ご注文は、なんです?」

「…」

 もう一度聞いても、口を開かない。

 それに対して、有希は…。

「あっ、お金なら気にしないで、助けてもらったお礼だから、好きなの注文しなよ」

 と、そうフォローするが、金本は注文を言わなかった。

 とりあえず、注文を言うまで待ってみることにした。


 1時間後…。

 まだ、なにも注文を言わない…。

 その間は暇なので、有希と青木は適当な話題で話し始めた…(読み飛ばし可)

「青木さん…、好きな仮面ライダーは…?」

「ファイズ…」

「青木さん…、好きなガンダムは…?」

「ウィング…」


 2時間後…。

 やはり、なにも言わない…。

「実は、僕、みんなは嫌い言ってるけど、本当は龍騎が好きなんです…」

「確かに、最終回前には驚いたさ…」


 3時間後…。

 やっぱり、言わない…。

「女の子の体が柔らかいって、本当ですか…」

「下ネタは、やめなよ…」


 4時間後…。

 金本は、黙り込んだままだ…。

「僕、女の子と喋った事ないんです…」

「…」

 とうとう、二人の話題も尽きた…。そして、有希の脳裏に嫌な予感がしてきた…。


 まさか、このまま、次回に続くのか?こんなキャラの立っていない青木、金本を相手に、次回まで待たなければならないのか!?

 ていうか、こんなに展開を引っ張るのは、まさか、ネタギレなのか!?

 そんなはずはない!

 そんなはず…。

 ああ、だんだん文が適当になってきたぞ!

 畜生、金本め…。いろんな意味で、クロックアップしやがった!


 と、有希は思った。

 残念ながら、次回に続く…。

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