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極彩タップス  作者: 夜助
11/19

返済その11「君は見たか?愛が真っ赤に、燃えるのをー」

 前回までの話。

 赤井秀人は、幼少から貧しい暮らしだったため、パスタの種類を、ミートソースとナポリタンしか知らなかった。しかも、ナポリタンは、本場ナポリのパスタだと勘違いしていた(ナポリタンは、日本で出来ました)

 そのため、イカスミソースのパスタを、墨汁ぶっかけパスタと、罰ゲーム等で食べさせる物だと思っていたが故に、イケメン店員、青木龍聖に、あらぬ事を言って去ってしまった。

 さすがの赤井も、罪悪感で一杯。果たして、赤井は青木に謝罪できるのか?

 そして、吉○家がラーメン業界に進出したわけとは!?



 本日の営業が終わった青木は、夜空の街を、ふらふらと歩く。

「はぁ…」

 と、一息ため息を吐く。かなり落ち込んでいる様子だった。理由は、今日、赤井に言われた一言だった。

(『マニュアル通りで、中身のない接客』か…)

 その言葉が、彼の胸に突き刺さっていた。



 青木龍聖、21歳は、イタリアからの帰国子女であり、彼の夢は料理人になることであった。そのため、イタリア料理界の雄、『浦太郎』の元、料理修業に努めていた。その努力もあって、青木のイタリア料理の腕前は、プロ並で絶賛の嵐であった。

 そして、浦太郎が新しい店『イスルギ』を出店する際には、彼がメインのシェフになるはずであった。

 が、浦太郎は、青木の腕前を知りながら、彼をホールの接客に回したのだった。

 この配慮に、青木は浦太郎に不満の声を上げた。

「何故、僕がキッチンではなく、ホールなのですか!」

 その声に、浦太郎は…。

「君の腕は知っている…。だが、君には接客を知る必要がある…。だから、あえて、ホールに回した」

 と、言い放った。

 しかし、それでも、青木は納得することが出来なかった。だが、仕方なく、浦太郎の言うとおり、彼はホールに就いた。

(なんで、僕がホールなんだよ…)

 と、彼は浦太郎の真意が解らなかった。

 ちなみに、浦太郎の真意は、ホールの人出が足りなかったから、あみだくじで、人の足りてるキッチンからホールに回す人を決めたら、青木に決まったとのことだ。

 天才肌の青木は、マニュアル通りに接客をこなし、容姿の良さから客を魅了してきた。だが、彼は満たされない気持ちでいた。

 そんな気持ちでいた今日、赤井から、あの言葉を言われたのであった。



 そんなことを考えながら、彼は腹が減ったので、通りかかった定食屋で食事を済ますことにした。

「いらっしゃいませー」

 と、女性の声が彼を迎えた。

 青木が入ったのは、色彩園だった。

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