表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

父と娘

作者: エル娘


ある平凡な家庭の食卓での会話・・・


「恵美よ。最近どうだ?。」


「どうって言われても、まぁ、普通に生活してるわよ。」


「その、なんだ・・・、人間として、正しい行いをしているのか?」


「お父さん・・・うちの恵美に限って、悪い事とは無縁ですわよ。」


「いきなり、なによ・・・人様に後ろ指さされるようなことはないわよ・・・」


「そうか!うんうん・・・お父さんはお前を信じているよ。恵美は、良い子だ!」


「でも・・・恵美ちゃん・・・今日は、お父さんに何か言うことがあるんじゃないの?」


「なに? 恵美! 何をしたんだ! 言ってみろ」


「・・・そんな・・・たいした事じゃないわよ・・・ただちょっと・・・」


「言うんだ!恵美!何なんだ!?」


「あのね・・・とても言いにくい事なんだけどね・・・お父さん、怒らないで聞いてね・・・」


「うむ。正直に言ってみろ。」


「こないだお父さんの会社の社長さんの息子とお見合いしたでしょ・・・あの方との縁談をお断りしたいの・・・。」


「なぜだ? あの男と結婚すれば、お前はいつかは社長夫人だ!幸せに・・・」


「ちがうの・・・とてもとても良い人なのは分るの・・・でも、あの方は、まだ28歳なのに・・・女性関係が・・・」


「なに??遊び人だというのか??」


「ええ・・・まだ28歳なのにもう女性経験が2人もあるって・・・恵美・・・耐えられない・・・」


「あぁ、恵美よ、お前はなんて良い子なんだ!」


「お断りしたい理由は、それだけじゃないの・・・」


「なに?まだあるのか?言ってみろ!」


「あの方・・・来年には、ニューヨークの支社長の就任が決まっていて、恵美をニューヨークに連れて行くって・・・」


「なんだ?それはいいことじゃないか。お前は結婚したらすぐニューヨーク支社の社長夫人だぞ!」


「ニューヨークには行きたいわ・・・でも・・・でも・・・恵美は、今、お父さんから離れたくないの・・・もう少しお父さんと一緒にいたい・・・」


「あぁ恵美よ・・・お前はなんて良い子なんだ・・・疑ったりして、お父さん悪かった・・・  お前ほど、純粋で、愛があって、親孝行な娘はいない・・・」


「お父さん・・・大好きよ。あ・・・それと、これは大した事じゃないんだけど、一応、報告だけしておくね♪」


「うんうん。なんでもお父さんに言いなさい。お父さんはお前の味方だ。」


「こないださぁ、銀座から帰ってきたら、ポケットに100万円くらいのダイヤモンドの指輪が入っていてさ、死ぬほどびっくりしたんだけど、どうやら無意識に泥棒してるみたいなんだよねw。あと、先月、務めていた一流銀行はさ、たったの1000万円横領したら、解雇されちゃってさ、いやぁ、まいったまいった♪ その1000万円はどうしたかって? あはは、ホストクラブに100回行ったらなくなっちゃってさ♪んで、お金を銀行に返さないといけないから、昼はソープで、夜はヘルスで、お金稼ぎまくってるから、大丈夫よ。でも、そろそろ返済終わるかなぁーって思ってたら、競馬にハマっちゃってさ、賭けるお金がないから、闇金融からお金借りたら、あっというまに100万円の元金の利息が、1000万円になっちゃってさ、いやぁ、こまった、こまったぁ・・・でも大丈夫、個人破産申請して、海外に逃げるつもりだから・・・あと、これも大したことじゃないんだけど、あたし、妊娠してんだよねww 父親は誰かって? あははは、5人くらいとまとめてやっちゃったから、ぜーーぜんわからないww もしかしたら、黒人のボブ君かもww まぁ、大した事じゃないけど、一応、報告しとくねwww 」


「 で・・・出て行け・・・馬鹿娘!! 」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ