o8 いつでもどこでも1人ぼっち──
1人、アタシは病院の椅子に座りお母さんを待っている…。
【カラカラ…】
ドアが開く、
「お、お母さんは…」
聞くと、医者は答える。
「体に問題はありません。軽い怪我ですね。
でも、2日〜3日の入院をする事になりました。」
「そ、そうですか…」
(これからどうしよう…)
迷いながらも、アタシはお母さんに軽く会う事にした。
【カラカラ…】
「おか-さん、大丈夫??」
「ななが運んでくれたんでしょう?? ありがとう、心配かけてごめんね」
「い、いいよ!! じゃ、帰るね、 ご飯なら自分で作るし…」
「じゃあ、お願いね。お母さんも元気になれるようにがんばるから。」
「うん、! バイバイ」
「うん、じゃあね、」
といって病院をでた。
あれから慌てて出た為、時刻は10時を超えた。
1人で家に帰って、1人でご飯作って食べて。
1人でお風呂はいって寝る。
いつもは1人が多かったけど、寝ているお母さんがいないだけで、こんなに寂しい事なんだって──。
そう思いながらも、寝た──。
ピロリロリン♪
「ん… メール…美羽からだ…! 」
『ごめん、風邪引いちゃって… 今日休むね!」
「風邪かあ- 流行ってるのかな?」
いつもどうり、お母さんの部屋に行く。
「あ… そうだった…」
(考えるなっ!!!)
アタシはいつもどうりご飯を作って、
1人で学校にいった──。
学校に着き、
「おはよ-」
(今日、人少ないな…)
そしたら、周りが、
「ねえねえ、今日功崎君(流斗)休みだって-」
「へ-、功崎君元気なのにめずらしいね-」
女子同士がしゃべってる。
(流斗も休みか-、しゃべる相手は羅樹しか-…
そ、そうだ! 昨日の事あってきまずいんだよね…)
アタシは今日1日ひとりぼっちだった…
帰っても、学校にいっても…
こんなのただの偶然──…
(あ!明日金曜日か-… 美羽も流斗も風邪治りそうにないし、羅樹とは、ギスギスしてるし…
行くとしたらお母さんのお見舞いだけか-…)
「学校やっと終わった-!! お母さんの所いこっ!」
(帰るのも一人…か──)
『ゴンッ!』
「痛った--」
電柱に頭をぶつけた。
考えてたらぶつけた…。
(…恥ずかしい...)
「大丈夫か??」
そう言ったのは…
「羅樹!?」
「あぶね-ぞ」
「羅樹… あのさ、昨日のコト…怒ってる??」
「べ、別に、怒ってなんかねーし」
「それより、ぶつけた所大丈夫か? それいいたかっただけだから」
「あ、あのっ!」
「何?」
「な、なんでもない…」
「ならいいけど。」
「じゃあな」
アタシは今なにを言おうとしたんだろ──?