表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

o8 いつでもどこでも1人ぼっち──

1人、アタシは病院の椅子に座りお母さんを待っている…。


【カラカラ…】


ドアが開く、


「お、お母さんは…」

聞くと、医者は答える。


「体に問題はありません。軽い怪我ですね。

 でも、2日〜3日の入院をする事になりました。」


「そ、そうですか…」


(これからどうしよう…)


迷いながらも、アタシはお母さんに軽く会う事にした。


【カラカラ…】


「おか-さん、大丈夫??」


「ななが運んでくれたんでしょう?? ありがとう、心配かけてごめんね」


「い、いいよ!! じゃ、帰るね、 ご飯なら自分で作るし…」


「じゃあ、お願いね。お母さんも元気になれるようにがんばるから。」


「うん、! バイバイ」


「うん、じゃあね、」



といって病院をでた。

あれから慌てて出た為、時刻は10時を超えた。


1人で家に帰って、1人でご飯作って食べて。

1人でお風呂はいって寝る。


いつもは1人が多かったけど、寝ているお母さんがいないだけで、こんなに寂しい事なんだって──。


そう思いながらも、寝た──。


ピロリロリン♪


「ん… メール…美羽からだ…! 」


『ごめん、風邪引いちゃって… 今日休むね!」


「風邪かあ- 流行ってるのかな?」


いつもどうり、お母さんの部屋に行く。

「あ… そうだった…」


(考えるなっ!!!)


アタシはいつもどうりご飯を作って、

1人で学校にいった──。




学校に着き、


「おはよ-」


(今日、人少ないな…)


そしたら、周りが、


「ねえねえ、今日功崎君(流斗)休みだって-」


「へ-、功崎君元気なのにめずらしいね-」


女子同士がしゃべってる。


(流斗も休みか-、しゃべる相手は羅樹しか-…

そ、そうだ! 昨日の事あってきまずいんだよね…)



アタシは今日1日ひとりぼっちだった…

帰っても、学校にいっても…


こんなのただの偶然──…


(あ!明日金曜日か-… 美羽も流斗も風邪治りそうにないし、羅樹とは、ギスギスしてるし…

行くとしたらお母さんのお見舞いだけか-…)


「学校やっと終わった-!! お母さんの所いこっ!」


(帰るのも一人…か──)


『ゴンッ!』


「痛った--」


電柱に頭をぶつけた。

考えてたらぶつけた…。


(…恥ずかしい...)


「大丈夫か??」


そう言ったのは…


「羅樹!?」


「あぶね-ぞ」


「羅樹… あのさ、昨日のコト…怒ってる??」


「べ、別に、怒ってなんかねーし」


「それより、ぶつけた所大丈夫か? それいいたかっただけだから」


「あ、あのっ!」


「何?」


「な、なんでもない…」


「ならいいけど。」


「じゃあな」



アタシは今なにを言おうとしたんだろ──?





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ