詩 手の温もり
掲載日:2026/03/30
手を結びたいと願い、伸ばした手。
でも勇気がなくて、引っ込める。
自分に負けた自分。
後悔したり、自分を責めたり、悶々とする。
手の温もりって、何?
私でももらえるの?
疑問と疑惑が頭を駆け巡る。
「早く気づいてくれないかな」
心の中で叫ぶだけで、右手は空のまま。
虚しいし、悲しい。
唇を噛んで我慢する。
痛いのは嫌いだから。
辛くなるのは怖いから。
だから自分で自分の手を繋ぐ。
淋しくないように。
暖かい体温にほっとする。
うん、生きている。
次は、次こそはと期待し、1人、歩く。




