白い賢者 癒しの精霊 (第54羽)
[ナツシロ]
すごい図書室だね。
[アト]
入ったら出れない、図書室ダンジョン
[ナツシロ]
やばいじゃん、帰れないよ
[アト]
ふっふっふっ。攻略は不可能だー
[ナツシロ]
でも、ここ、
出口の案内掲示板あるよ。
[マラ]
さてと久しぶりだのう
起動じゃ。あーーここは、あれじゃな
いでよ、ホ〜〜ン!じゃ
(マラはそう言うと)
[ナビ]
緑の球体がテーブルの中心にはまった
図書室の本棚が円柱に広がった
テーブルから本が投影された
マラはページをめくっていった
[アト]
凄いこの世界にもモニターがあるんだね
マラ?
という事はこうかな
アトがテーブルを触るとホンのページが
つぎつぎと開かれていった
[マラ]
アト?かってにイジるでないのじゃ
アト?使い方がわかるのじゃか?
[アト]
ぼくが前にいた世界にあったんだよね〜
タッチパネルって言って
魔法じゃなく化学だけどね
マラ先生、どこを読んでくれるの?
[ナビ]
アトはマラが過ごしていた歴史に
興味をもったのである
[マラ]
そうねこの辺だったと思ったんじゃが
あったあった
500年くらい前の魔獣暴走、
スタンピードがあった話しじゃ
[アト]
魔獣暴走かーやっぱりあるんだね
異世界イベントってやつだね
[マラ]
その時に暗黒色の、黒竜が、
魔物を先導していたのじゃ
この感じの色を夢で見なかったじゃか?
[アト]
う〜ん、竜がいたならおぼえているよ
竜の背中に乗って冒険したいから
でもこんな奴はいなかったよ
魔物っていうか、
人ぽい人たちが霧の中から
現れた感じだったかな〜
[ナビ]
マラは私の考え過ぎかしらと思っていた
[アト]
ほうほう 、なるほどね
こうするとどうなるかな?
[ナビ]
アトはやりたい放題
ホンを、あつかい出した
[アト]
ぼくは止められないよ
と最近のホンを読み出した
[マラ]
あっーーそれはーーだめなのじゃーー
[ナビ]
アトが見つけたのはアニメ魔法だった
[マラ]
プッライ、バシーの侵害のがいなのじゃ
[アト]
アトはムッとして、ぼくの夢って
やっぱり、マラが原因じゃないの!
[ナビ]
テーブルの中心にいた緑の玉を
テーブルに上がって、
アトは取ろうとした
[ナビ]
すかさずマラは素早く逃げた、
[マラ]
何の事じゃーー
図書室を逃げまわった
[アト]
コラー、マラー待てーー
[ナビ]
アトは走りに走って
マラを捕まえようとしたが
本棚の間を通り抜けた
マラは素早く、捕まる事はなかった
ハァ、ハァ、ハァ
アトは、息を切らして
[アト]
逃げたな、マラめ!
[ナビ]
アトは思い出した様に、テーブルに戻って
テーブルの上に立って、
大きな声でこう言った
[アト]
マ〜〜ラ!
この漫画の展開を今から喋ります
ネタバレしちゃいます。
[ナビ]
図書室にアトの声が鳴り響く
[マラ]
バタ、バタバタタ
ダメじゃーダメなのじゃー
それは今、いいところなのじゃー
[ナビ]
緑の玉がアトの前で止まると
[ナビ]
アトは緑の玉をパチっと掴んだ
[アト]
ぼくはキャッチしたぜ〜〜
緑の玉を左手で掴み
高らかに頭の上に突き出した
ぼくの完全勝利だーー!
[マラ]
「捕まってしまったのじゃ」
マラは観念した。
アト様、ごめんなさいなのじゃ
もう、見ないから許して〜〜
[アト]
しょうがないな〜〜。。。
いいよ、マラ、見てもいいよ
ぼくの、いた世界を好きになってくれて
「ぼくは嬉しい」
アトの目から喜びの涙が溢れた
[マラ]
あっああっあああじゃ
[アト]
マラ様、マラ様がいる世界に
転生して、ぼくは幸せだよ。
[ナビ]
アトは緑の玉を抱きしめてそう言った
[ナビ]
マラは玉の中から出て来て
[マラ]
アト、ごめんなのじゃ
ごめんなさいなのじゃ
なんで泣いているのじゃ、
許してなのじゃ
[ナビ]
マラは、アトを必死になだめた
ナツシロの心には、この世界にアトの
代わりとして、生きている罪悪感があった
アトの心を癒やしてくれている
癒しの精霊マラの存在がとてつもなく
大きく、大きな、生きる希望になっていた
[ナツシロ]
ぐっずん。ええ〜〜ん
[アト]
あーあー泣いちゅったよ
[ナツシロ]
ごめんなさい。
[アト]
謝らなくていいじゃん、嬉しくて泣いたんでしょ
[ナツシロ]
アト、大好き。
[アト]
ぼくも、好きだよなっちゃん。




