白い賢者 ♾️無限 (第40羽)
[ナツシロ]
今日はどんな訓練するの
[アト]
ソファでゆっくり読書
[ナツシロ]
あんたね、そんなんで覚えられるの?
[アト]
ヒラマ様は、それで覚えたって
[ナツシロ]
えっ、ヒラマ様?素敵!
[アト]
パッ、また入れた!ぴょんぴょん
[マラ]
アト、今日も昨日の訓練と同じじゃ
コン、チャップ、コン、チャップ
ただしコップは二つにするのじゃ
両手を使っていいのじゃ
アトは優秀だから次のステップなのじゃ
[アト]
おーおー増えた
これは、やはりアイテムボックスでは
[マラ]
驚いてもダメなのじゃ
難易度は5つぐらいじゃ
[アト]
マラ先生それって10段階評価?
ぼくって優秀じゃん
[ナビ]
「マラはそれはどうじゃろのう」
って微笑んだ
本当はまだまだ下の方じゃが
自信を持たせる為に言ったのじゃ
超えてみせろアト、
100段階評価の5段階目じゃ
アトには内緒で
この魔色水にはちょっと
細工がしてあるのじゃ
右のコップには魔色を100 濃くした物を
左のコップには魔色を300濃くした物を
わざと違う魔色量を入れて
難易度をさらに上げたのじゃ
通常二つのコップが同じであれば
両方とも制御しないといけないのじゃ
それだけでも難易度はあがるのじゃ
それに魔色量が違うと、難易度はさらに
跳ね上がるのじゃ
そうは上手くいかんのが魔法制御の
難しいところなんじゃが
一カ月も早く、この段階に行くとは
規格外じゃなアト
わらわはそれなりに評価はしておるのじゃ
ゆるせ、評価にあっての難易度なのじゃ
[ナビ]
アトは両手を差し出して指先を
水面に着けて、
[アト]
秩序の領域、理りの支配、
[ナビ]
アトは集中、集中、とコツを
掴んだかの様だったが、
水がまた弾けそうになった瞬間、
さっと魔力を沈めて魔力が渦を巻く
イメージを両手で繰り返し、繰り返す
[アト]
あっ!バン!モーー!
水の動きが右と左で違うんだよ
[マラ]
(ほーう。気づいたか。)
少し休みを入れるか
かなり長い時間集中していたぞ、アト
ほれ、水じゃ
[アト]
ありがとう、マラ先生
ゴクッ。ゴクッ。
この水、冷くて美味しい。
[マラ]
地下水の水じゃ、美味しいじゃろ。
[アト]
う〜ん。どうしたら、いいのかな?
[ナビ]
飲みかけのコップを両手でもって
秩序のりょういき、りょういき、
りょういき、りょういき、
アトは、足をバタバタ動かして考えていた
コップを机に置いて、机の上で
コップをゆすってみた
あっ!これなら。
[マラ]
どうした、アト
(気づいた?もうか?)
[アト]
秩序の領域、
[ナビ]
アトはコップの魔力水を回し始めた
[アト]
右回転、違う、左回転、違う
左右を逆にしたら、
そうかあ、8の字は?
そうこれかな?
[ナビ]
マラは驚きを隠せなかった
コップの中で8の字に、水が回るのが
ありえないからである。
マラはアトの集中を切らさないよう
グッと言葉を噛み締めた
[アト]
マラ先生っ、何か変っ、
[マラ]
どうしたのじゃ、アト
[アト]
右のコップとう、左のコップっの
重さっ?形っ?何っだろう違うの?
[ナビ]
マラはアトに正解を教えた
[マラ]
アトよくわかったのじゃ
右のコップには魔色を100
左のコップには魔色を300
濃さの違う魔色水を入れてあるのじゃ
[アト]
ふーん、やっぱりそうなんだっ
ぼく、今わかったっ気がするぅ!
[ナビ]
マラは微笑んだ、この子の素質は
どうなってるのじゃ?
「頭がいい子じゃのう」
[アト]
マラ先生、ごめん少しっ、時間かかるかも
魔力を一度切った
[ナビ]
部屋の中が、静寂になった
沈黙が経つと
[アト]
ぼくにはできるよ
[ナビ]
とつぶやくとアトは「目を 閉じた」
水の8の字の回転を始めると
回転を徐々にゆっくりにしていった
マラには何が起きているのか全く
わからなかった
コップの水が8の字で、回る事も
8の字に回っている水が、その場で
ゆっくりと、今にも止まりそうになっている
アトが、いったい何をしているのか
理解出来なかった。
[マラ]
アトッ
[ナビ]
とマラがつぶやくと
アトが「目を 開いて」
[アト]
秩序の領域、
(8の字の水が、8の字で 止まった!)
理りの支配、クリーン!
(その瞬間、両方の魔色水が同時に
パッ、少し光り水が綺麗になった。)
[アト]
どうマラ先生、
ぼくの魔法、上手くいった!
[マラ]
はい?、アト?上手に出来ました?
[アト]
なぜ疑問系?
[ナツシロ]
アト、あんたやるじゃない
[アト]
いやいや、どういたしまして
[ナツシロ]
完全に、天狗ね。
[アト]
そんなに、誉めなくても
[ナツシロ]
バッカじゃない!セクハラよ




