白い賢者 ですよね (第33羽)
[ナツシロ]
アト、お手伝い好きよね
[アト]
なっちゃんは、好きじゃなかった
[ナツシロ]
どうだろう、父さんは帰って来ない日
多かったから、自然とやってたわね
[アト]
きっとぼくは、なっちゃんに似たんだよ
[ナビ]
楽しい食事が終わり
食器を片付け始めると
[アト]
お母さん、ぼくも洗うよ
[お母さん]
昨日も今日も、教会の掃除したんでしょ
今日は、いいから先に体を洗って休みない
[アト]
は〜〜い。
[お母さん]
歯もちゃんと磨くのよ
[アト]
はーぃ
(嫌そうな返事だった)
[お母さん]
あとで磨いたか見せに来なさい
[アト]
ぼくはちゃんと磨くから
[お母さん]
はい! いく!
[アト]
はーい
[ナビ]
アトは足音を鳴らしながら
とん とん とん とん
不機嫌に歩いた
体を拭く場所に
行き体を拭きはじめた
ここでは、お湯を桶に
入れて洗うだけで風呂はなかったのだ
[アト]
そうんなんだよマラ
この家には風呂がないんだ
[マラ]
そう見たいじゃの
じゃが秘密の部屋にあるのじゃ
[アト]
えっ?
[マラ]
えっ?
[アト]
えーー!
[マラ]
ええ、あるのじゃ
[アト]
マラ先生、その情報はなぜ
ぼくに、教えてくれないのですか?
[マラ]
お主に聞かれておらんのじゃ
[アト]
ですよねー
[ナツシロ]
アト、秘密の部屋に風呂あったの?
[アト]
どこにあったのだろう
けっこう、広いよあの空間?
[ナツシロ]
地下だよね、温泉かな?
[アト]
温泉!今からいく!
[ナツシロ]
ダメに決まってるじゃない、バカね




