白い賢者 母の手の中 (第100羽)
[ナツシロ]
エリア魔法ってなんか怖いね
[アト]
魔法名鑑にはあんな説明無かったけど
[ナツシロ]
アトのイメージじゃないの?
[アト]
えっ?ぼくは、とりあえず、
ポーションぶっかけようかなって
[ナツシロ]
確定ね!
[ナビ]
アトと家族は微笑ましく
アトは、母親にもたれながら手を繋いで
会話を続けていた
[ビスク]
アトそろそろ、よろしいだろうか
[アト]
ビスク王子、ここを出ましょう。
[お父さん]
ビスク王子?
[ナビ]
アトの両親は膝をつこうとしたが
[ビスク]
そのままで良い、私はアトの友として
この場所にいるのだ
気遣いは、無用だ
[ナビ]
二人はアトを見た
アトはにこやかに笑うと
「後でね」と言って牢を出た
[ナビ]
牢屋の建物から出ようとした時
何やら、外が騒がしかった
外には多くの王都に住んでいた者達が
集まっていた。
聖女様だよ。いや女神様に違いない
とても美しい方だったって、
見た人は言っていたわ。
ビスク王子は兵に命令をし
準備していた、馬車を呼んできた
黒い馬4頭に超豪華な飾りの
馬車であった
ビスク王子はアトと母親をエスコートし
4人で馬車に乗った
馬車の騎手は角笛を鳴らした
この角笛は王国が勝利を収め凱旋
した時に吹く角笛であった
ブゥォーーーーーーーーー
角笛が鳴ると馬車は足並みを乱さず
歩き出した
群衆を騎士が、かきわけ
馬車が通過していった
1人の少年が
聖女さまありがとうと叫んだ
右足にさえぎをしている少年が
杖を振って叫んだ
群衆は達は、一斉に声を上げた
聖女様ー
女神様ー
竜の女神様ー
群衆が歓喜を上げてアトを向かい
入れたのだった
馬車の中で父と、母はうすうす
感じていたのだが、この群衆を
見るとさすがに驚きを隠せなかった
お母さん、お父さん、ビスク殿下
ご紹介します。
じゃじゃー〜ん。マラ先生です。
緑の癒しの加護精霊であられます。
アトが手のひらの指輪を見せて
マラに出て来てもらった。
なんかわらわの紹介、雑じゃないかの〜
すーーと指輪が光りアトの前に
緑色の玉が現れた。
[マラ]
偉大なる緑の加護精霊とか、
魔導を極めし精霊とか、
あの勇者パーティー
ヒラマ様を育てた癒しの女神精霊とか、
言、い、よ、う、が、あ、る、のじゃ
[アト]
緑の玉の引きこもり精霊マラ先生です!
[マラ]
引きこもり?、なんか嫌な感じがしたのじゃ
アトは、いじわるじゃ
[アト]
ふ、ふぅっ、
[ナビ]
ぽた、
ぽた、
ぽた。
アトの母は、マラ様を優しくにぎりしめた
[お母さん]
アトを、アト、アトを、ありがとう
守ってくれてありがとう
[ナビ]
アトの母は涙でいっぱいになった。
[アト]
お母さん、お父さん、
先生は、命の恩人なんだ
あの時、魔人の攻撃から救ってくれたんだ
[アト]
ごめんねマラ様
お母さんの好きにさせて。
[マラ]
しょうがないのじゃ
こんなに感謝されるのも悪くないのじゃ
[ナビ]
マラはしばらく母の手の中にいた
[ナツシロ]
そう言えば、
マラ様って、緑の玉から出ないよね
[アト]
気づかなかったの?
[ナツシロ]
なんか普通になってた?
[アト]
玉を開けようとすると、もの凄く怒る
[ナツシロ]
開けて見たいわね




