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パルックさんとちびにゃん

ある所に、今年初めてクリスマスを迎えるちびにゃんが居りました。

ちびにゃんは夏生まれのおんにゃのこで、まだ生後半年未満です。

ちびにゃんは生まれたお家から、生後二か月ぐらいで別なお家に養子に行きました。

新しいお家では、ちびにゃんは一人っ子です。

そのお家では、かあちゃんとママちゃんとおじいちゃんとおばあちゃんが居ます。

ちびにゃんはお兄ちゃん達のお下がりの櫛、爪切り、猫ベッド、ちびにゃんの為の新しい猫おもちゃを与えられました。

実はかあちゃんとママちゃんには、それそれ猫息子が居たのです。

ですが……お兄ちゃん達はそれぞれ、一昨年と去年にそれぞれニャバーランドへ旅立ってしまいました。

しょんぼりしていた四人は、新しい子をお迎えする事にしたのです。

そのお迎えした子が、ちびにゃんなのでした。

かあちゃんはそれから、お祈りをします。

『どうか、お兄ちゃん達もちびにゃんを見守っててくれます様に!』

その祈りが届いているのかどうかは判りませんが、ちびにゃんはすくすくと育っています。

ちょっとかあちゃんとママちゃんが困るのは、ちびにゃんがうんぴーする前後にテンションが高い事ぐらいでしょうか。

ちびにゃんと四人は、時々一緒に競馬をテレビ観戦しながら過ごしていました。

ちびにゃんのお気に入りの競走馬はシミズミナトです。

不思議とちびにゃんは、入線しそうな馬が判る事があるようです。

そんなちびにゃんの初めてのクリスマスでの事でした。

ちびにゃんはうとうとしていました。

暖かいお部屋で、夕ご飯も食べてぬくぬくでした。

うとうとしていたちびにゃんの所に、3にゃんのパルックさんが現れました。

『はじめまして、ちびにゃん!』

茶トラのパルックさんが最初に声をかけてくれました。

『お兄ちゃん達はだぁれ?』

ちびにゃんは小首を傾げます。

『僕達は君のママ達が話してくれる事のある、こたにぃとまみにぃと、グレーお姉ちゃんだよ』

茶トラのパルックさんはそう答えました。

茶トラのパルックさんが、こたにぃ。

キジトラのパルックさんが、まみにぃ。

グレーのパルックさんが、グレーお姉ちゃん。

みんな、ニャバーランドからちびにゃんの夢で逢いに来てくれた様です。

ちびにゃんが人間の家族を和ませてくれるお礼のとの事です。

それから4にゃんは夢の中で遊びました。

一番お姉ちゃんのグレーお姉ちゃんは狩り名人でした。

こたにぃは優しいお兄ちゃんでした。

まみにぃはおっちょこちょいなお兄ちゃんでした。

でもみんな、一番年下のちびにゃんに優しかったのでした。

クリスマスの夜にちびにゃんの夢の中でパルックさん達に沢山遊んでもらえたという、ちびにゃんでした。

次の日の朝には、パルックさん達はニャバーランドに帰って行きました。

次は来年にまた夢で逢おうね、パルックさん!

MerryChristmas!!

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