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あべのハルカス襲撃テロ後

お粗末な作者の頭ではこれが精いっぱいでした。

シンゴジラを参考に書いてます。

「綺麗に爆発したもんだねえ、うん、すべて指示通りだ……では撤収しましょう、PCをお願いします」


 青年は、画面のモニターを眺めながら、うんうんと頷き。PCの電源を落とす。それから能面たちはPCを分解し、HDDだけを取り外し、アタッシュケースに保管するや否や、一人と阿部カヲルだけを残して去っていった。


 

 紅茶を呷り、フィナンシェを頬張った。


「このフィナンシェ、凄いお気に入りなんですよ。セブンイレブンで買えるんですけどね、普通のフィナンシェもあるんですがそれよりも少し値段が高く、けれどもそれ相応に美味しくて……ついつい買ってしまうんです。いやあ最近は値上がりも酷いもので……けどしかし、コンビニスイーツのクオリティも軒並み上がってきていますよねえ。まあいいところでもあり、悪いとこでもあるんでしょうけどね」


 そういって、最後の一口を食べ彼は立ち上がった。

 家具やこの一か月のために取りそろえた小物や機械類はそのままにしてある。


「さて、あなたともお別れですねえ……とてもお世話になったこと、こころより感謝しております……それではまたお会いできる日を楽しみにしておりますよ、中村真一様」


 そういって彼は最後に導火線向けて引き金を引いた。


 それはまるで、ピタゴラスイッチの如くあらゆる仕掛けがドミノ倒しかのように次々と流れてゆく。

 それは、彼が玄関のカギを閉め。それをドアポストへと入れ、階段を下り、フェアレディのエンジンをかけて発進する12分13秒、滞ることなく、無駄に計算されたそれを――その家主である中村真一は、青年が好んで座るカリモクの一人用チェアに座り、口が縫われて言葉も発せず文字通り逃げる“足”も足掻く“腕”もない状態で――ただ、絶望をその瞳で見ていた。

 死のNゲージが眼前に迫っている。ゆっくりと東京を模したジオラマに沿ってそれが進む。そして、ナノブロックで組み立てた東京駅へとそれが到着すると、首に下げられたC4爆弾に着火した。



引用/重大テロ事件等発生時の政府の初動措置について


一部省略


https://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/nbc/2001/0508kakugi.html


1:発生時の措置


重大テロと思料される事案が発生した時には、別紙に掲げる関係省庁(以下「関係省庁」という。)は、あらかじめ整備した情報連絡体制により、内閣情報調査室を通じて内閣総理大臣、内閣官房長官、内閣官房副長官及び内閣危機管理監(以下「内閣総理大臣等」という。)への報告連絡を迅速に行うとともに、対処体制を確立する。

 なお、上記報告ルートに加え、関係省庁による内閣総理大臣等への報告がそれぞれのルートで行われることを妨げない。


2:対策本部の設置等


 当該重大テロに対して、政府としての対処を強力に推進するため、内閣総理大臣の判断により、内閣に、内閣総理大臣又は内閣官房長官を本部長とし、内閣官房長官その他必要により本部員のうち国務大臣である者の中から本部長が指定する者を副本部長とする対策本部を速やかに設置し、関係機関の具体的な対応措置が円滑かつ効果的なものとなるよう基本的対処方針その他の対処に係る重要事項について協議決定する。

 対策本部の本部員は、関係省庁の長たる国務大臣(国家公安委員会委員長を含む。)、内閣官房副長官、内閣危機管理監、警察庁長官その他本部長が必要と認める者とするが、対策本部の協議が緊急に必要とされる場合には、全本部員が参集せずとも、本部長及び副本部長と参集した本部員(代理出席も可能)により、対策本部会議を速やかに開催する。


3:初動措置の推進


 関係省庁は、一致協力して、対策本部の基本的対処方針等に立脚し、人命の尊重に配慮しつつ、法秩序の維持のため、断固たる態度を持って重大テロに臨むこととし、対策本部に対して緊密な報告連絡を行うとともに、次のような初動措置を迅速・的確に推進する。

・被害者の搬送、専門家チームの派遣等の人命救助措置

・輸送に関する便宜供与、資機材の提供、専門職員の派遣等の警察活動への協力

・国民への情報提供、政府の諸措置への協力要請等の広報措置

・外国政府、国際機関に対する説明及び協力要請


4:迅速な閣議手続


当該重大テロへの初動対処に係る重要事項で閣議に付議する必要があるもののうち政府としての判断が緊急に必要であり、かつ国務大臣全員が参集しての速やかな臨時閣議の開催が困難な場合には、内閣総理大臣の主宰により、電話等により各国務大臣の了解を得て閣議決定を行う。この場合、連絡を取ることができなかった国務大臣に対しては、事後速やかに連絡を行う。


5:他の重大事案への準用


 重大テロに類するその他の重大事案への初動対処についても、上記措置を準用するものとする。



 18:33分


首相官邸は異様な空気に包まれていた。


「突然の爆破事故――前代未聞だぞ」

「ええ、ですから緊急で対策本部が先ほど設立されました」


 松本貞利は未だ現実かどうかさえもわからず傍らの坂本義へ心情を吐露する――会議室へと到着し、一直線に自分の席へと座った。

 事態はどうなっているのか――内閣危機管理監の曾山に聞くと、二十数枚の資料を捲り起こったことを手短に纏めて話す。


「未だにわからない部分が多くあります」

「――もう一度頼む」

「ですから――」


 その言葉に頭が真っ白になった。


「公安は何をやってたんだ、銃が出回っているなんてこの国の基盤を揺るがしかねんぞ」


 オウム以来のテロ事件――何が関与しているのか、その組織の候補を挙げれば枚挙にいとまがない。


 直後、届いた映像が流れる。

 超高層ビルのあべのハルカスが中間部分から黒煙が吹き上がっている――その場にいた全員が全員息を吞んでその映像を注視していた。誰一人として言葉発することなくそれを凝視していた。それが現実であることを受け入れるように静まり返っっていた――その最中、曾山は口を開き官邸対策室へと改組の旨を述べた。



18:55分


 総理到着。その7分後、総理執務室にてあべのハルカス爆破テロに関するレクチャー開始



 19:27分


 レクチャー終了直後、嵐山に伝言が入り同時にテレビモニターにはニュースの中継へとさし変わった。

 そこにはビル全体を覆い隠すほどの爆発と、すさまじい轟音が鳴り響く。



19:41分


 緊急の記者会見を開き、緊急テロ対策本部の設置を表明。



2日後――


 政府による発表から、マスコミの報道に次いで、ネットのアフィカスによる扇動。結果、東京襲撃人は、東京で一番人が集まる場所にて大粛清を決行すると表明した。



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