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ロウ・ジニアス・VOL.1&2/クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ Raw Genius 1&2 / Clifford Brown & Max Roach

作者: アルシオーネM45

ジャズ・レヴュー

ブラウン~ローチ・クインテットのピアニスト、リッチー・パウエル(バド・パウエルの実弟)の妻、ナンシーが運転する車が次の演奏場所へ移動中に事故を起こし、ナンシーとリッチー、それに同乗していたクリフォード・ブラウンが亡くなった。1956年6月26日の深夜の出来事である。

その車のトランクに積まれていた私的録音テープのうち、数本が奇跡的に焼失を免れた。そのうちの一本に収められていた演奏が本作の音源である。

スタジオ録音とは違い、当時のブラウニーがライヴではかなりエキサイティングな演奏を展開していたことが窺える貴重な記録。

特に冒頭の、演奏時間が30分を越える「I'll Remember April(四月の思い出)」では10分近いブラウニーの熱いソロが聴かれ、録音状態の関係でほとんどマックス・ローチとのバトルのように聞こえる個所もある。

ロリンズが加わっている時期のバンドだが、ブラウニーと共演するロリンズは、ライヴでもスタジオでもソロにいつもの天才的閃きが出なくなってしまうのが定説。メンタル的な問題か。

その分、地元(シカゴ)のミュージシャン二人(ニッキー・ヒル[ts]、レオ・ブレヴィンス[g])が頑張っている。イモではあるがアツさはかなりのもの。

この時のレギュラー・ピアニストだったビリー・ウォレスのソロが良い。

コーラスが進むに連れソロが盛り上がっていく。ローチのブラッシュでのバックも天才的。もっと聴きたいと思うところでテープ残が無くなりやむなくf/out。

現在は輸入盤のCDで多分入手可能。CDではわずかにピッチが速くなっているように聞こえる。


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